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DS『ときめきメモリアルGirl's Side 3rd Story』遊んだので感想

まずお断わりさせていただきますが、ゼンッゼンやり込んでません。

隅々まで遊びつくすのが本意のゲームじゃないと判断し、たった1周だけ遊んだのみで感想を書きます。

恋愛シュミレーションにネタバレもなにもあるかいっ、って話かもしれませんが、もちろんネタバレ込で感想書きますので、念のためご注意ください。

それに何より「やり込んでない」と豪語しておきながらこの冗長な感想…「やり込んでいた」場合、どれだけ長ったらしい文章になってしまうのか予想もつかない。

 

ときめきメモリアルGirl's Side 3rd Story』のザックリ基本情報 

 

ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Story

3rd Storyとあるとおり、女子向けときめきメモリアルの第3段です。

以下、GS3と呼称します。

私が遊んだのは2DS・3DS対応のもので、DS本体を文庫本の様に抱えて遊びます。

プレイしていると、まるで小説でも読んでる風です。

これDS本体の重量がずっと利き手じゃない方にかかるので大きいDSだと疲れます。実体験。

 

架空の都市、はばたき市で高校生活3年間を過ごす女子高生を操作して、胸キュンしたりキャッキャウフフしたりショッピングしたり時々ミニゲームしたり、するゲームです。

 

入学式から3年が経過して卒業式を迎えたら1周、THE ENDです。

泣こうが喚こうが、3年が経過したら積み上げた人間関係も大清算で終焉。

 

基本の攻略対象キャラクターは男子6人、女子2人。(隠しキャラもいる)

過去作の登場キャラクター人数に比べると少ない印象です。

 

過去作ファンの郷愁をくすぐるヒムロッチとか一鶴理事長とかもお目見えされるけど、彼らは攻略対象ではありません。

Amazonレビューで「どうして攻略対象じゃないのっ!?」ってお怒りのコメントも見かけたけど、

過去作で攻略対象だったキャラクターを再び攻略対象にしたら、過去のヒロインとは一体どないなってん!?って勘繰り止まらんくなるがな!(笑)って私は思ったよ。

出世したヒムロッチが見られて、なんかホッコリしたよね…。

 

しかし雑談の多い基本情報だな…オイ…。

 

ゲームなのに「少女漫画を遊び終えた…」初めての感覚

革新的な恋愛シミュレーションだなー!と感動しました。

これまでの攻略方法で遊ぶ従来型ときメモGSではなかった。

遊び終えてまず自然と出た感想は「少女漫画を遊び終えた…」でした。

「少女漫画を遊んだ」って、我ながらなんやねん(笑)

 

好感度が意図的に上げられなくて胸がきゅん

これまで自分が知っていたときめきメモリアルGSといえば、

  1. 攻略対象のキャラクター群から攻略対象を狙い定める。
  2. 狙ったキャラクターの好感度を上げ、3年間の集大成である卒業式に告白されるよう仕向ける。
  3. 一方で好感度・スポット・季節要件等を有するイベントの発生で得られるイラストスチルが多数存在するため、攻略対象のキャラクターの好感度上昇を画策しつつ、それらのキャラクター固有イベントスチルの収集に勤しむ。
  4. また、あまりに一部のキャラクターにばかり愛想を振りまくような生活を送らせると他キャラに嫌われてしまい、その嫌われ具合が閾値を超えると『全キャラの好感度がダウン』という大事件が起こってしまうので、他キャラにも多少の愛想を振りまくのを忘れないよう日々の行動をスケジューリングする。

 

好感度を上げる、という目的のために従来型ときメモGSで多く取られたであろう手法は

  • 同じ部活に入部し、活動に勤しみ好成績を残す。(同じ部活に入っていたら単純接触が増え、合宿や試合で好印象を与える機会が増える)
  • 同じバイトに就き、(以下ほぼ同文)
  • 攻略対象キャラが注目するであろうパラメーターの上昇に努め、好感度を上げる。(優等生なら勉強、スポーツマンなら運動、芸術家なら芸術、etc.)
  • 暇さえあれば攻略対象キャラが好むスポットへデートに誘いだし、相手の好みの服装で登場、会話イベントでは相手の好感度を上げる受け答えを選ぶようにする。

 

どうっすか。

このバリバリ画策が張り巡らされた模擬高校生活3年間。

改めて見ると面白いわけないわなー。超予定調和。

 

○○くんから卒業式に告白されるために過ごす3年間!勝負は入学式から始まっている!まずは同じ部活に入って、部活たくさん頑張って(好感度上げたい)、でも定期考査で赤点取ったら好感度下がっちゃうし補修授業で部活に行けなくなっちゃうから勉強もほどほどに頑張って、誕生日とクリスマスにはちゃんと贈り物もしたい(好感度上げたい)し、クリスマスパーティーとかお正月には正装したい(好感度上げたい)からバイトも少しだけして、好感度が自分の誕生日までにソコソコ上げられたら○○くんから誕生日プレゼントがもらえる(3年目のプレゼントはアクセサリーが多いから身に付けると好感度が上がる)から誕生日の設定は早生まれってことにしよう☆

 

……………。

 

ねぇぇーよーーーー!!

一分の胸キュンの隙も、ねぇぇーよーーーー(笑)

明文化してみるとウケるな…これ…。

もはや模擬☆高校生活どころか、神の手気分で登場人物の心象を操作して狙ったエンディングへ導くゲーム、だわ!

 

そう、恋愛シミュレーションにありがちなゲームの作業化問題の話です。

それぞれのキャラクターをいかに個性付け、際立たせ、スペシャル感強めなイベント群を仕込んだとしても払拭できなかった「作業ゲー感」は、マンネリ感を生み出していました。

 

むしろ攻略対象キャラ固有のイベント群は、ルーティンと化したマンネリ作業のご褒美なのかと思えるぐらい。

 

一方、

ときメモGS3は、従来型ときメモGS攻略手法がイマイチ通じませんでした。

上記に記載した好感度アゲアゲ戦略をアレコレ試しても好感度上昇は微増…。

同じバイトをさせたり、同じ部活動をさせたり、デートに誘いまくってみてもどうも芳しくない。単刀直入に好感度が上がったりしない。

 

私いちおう過去作ほいほい遊んだ経験有なんやけど、あれ~???

どうやったら意図したエンディングに持ち込めるのか分からなくなり…、

ターゲット攻略の目的を見失った私は(笑)ふつうに高校生活を満喫するていで遊んでみることにしました。(攻略手法を探ろうと)

積極的にデートのスケジューリングをするでもなし、バイトしたり部活したり定期考査に向けて勉強してみたり…。

すると驚天動地。

じわぁぁぁ~と好感度が知らぬ間に知らぬ所で上がっていたらしく、ある日とつぜん

 

「今度の日曜日、ボウリング行かねぇか?」

 

…ほぁっつ!?

(不意打ち胸キュンというやつ)

 

実際にどんな風に行動選択してたかインmy事例

これはつまり私が読み終えた少女漫画もとい、ときメモGS3である…。

 

~1年目~

桜井兄弟にチョイチョイちょっかいをかけてみていたものの、イマイチ反応は芳しくないわ、両方とも塩対応がキッツイわで、ちょっと心が折れる

女友達として登場するカレン・みよとのキャッキャウフフの方が断然楽しく、カレンとよりお近づきになるために女子バレーボール部に入部。部活に勤しみながら、カレンが店長を勤める雑貨屋でのバイトも始める。

カレンとの仲良し度が爆上がり、女子だけのパジャマパーティー☆(キャワワなパジャマをカレンが貸してくれるという都合の良さ)で恋バナを楽しんだりする。

ファッションに聡いカレンのファッションチェックでオシャレスキルを磨いたりするイベントもちょいちょい挟まる。(実際にレベルの設定がある。実用的だなオイ)

下級生女子にモテまくるカレンの悩みを聞いたり、みよ主催の遊園地ダブルデートに繰り出したりしつつ、起伏の少ない感じの1年目が過ぎる。

 

~2年目~

もうこれは異性キャラからの告白ENDに到達するの無理ゲ…と思い、1周目はカレン一筋で親友ENDを目指しつつ、アレコレ操作を試してみようと方針転換。

バイトで貯めたリッチ(通貨)でお買い物してワードローブを肥えさせたり、部活コマンドとバイトコマンドの実践で下降効果を抜群に受けてしまう”勉強パラメータ”を補う努力をしたり。

そんなこんなしてても、微笑ましい日常イベント(校内で皆でランチとか、遅刻しそう!みたいなイベントとか)が起こるので緩やか~穏やか~な学生ライフが続く。

こんな感じで卒業式に向かっていくのね…って油断してたら今作ワイルド部門代表、桜井兄からデートに誘われるようになる。

ほぁっつ。

 

特にアグレッシブなアプローチは何もしていない、好かれそうなパラメータも謎、バレー部の活動と雑貨屋バイトと、カレン&みよとキャッキャウフフしてただけ。

NA・NN・DE。好かれるパラメータが伸びていて、且つ好感度を上げる行動をジワジワ起こしていたのかもしれないが…。

そこからはドンドン伸びを見せる好感度。そらそうである。理屈は分からないものの、それまで行って来た操作の積み重ねで好感度が上がってきているのだから、同じような行動選択を続ければ好感度は上がるに決まっている。

しかも、好感度を上げる基本のキ、デートに先方から随意誘ってくれはるのである。

 

うっわー都合いい~。

先方から誘ってくるわけなので、こっちは桜井兄の好みを勘繰る必要一切なし。

快適じゃなぁと、リア充感を満喫していました。

 

~3年目~

このまま桜井兄ENDを狙おう、カレンちゃんENDを手放すのは惜しいが…と現状維持の生活を主人公に送らせているつもり…だった…私は…。

しかしここで満を持して?表舞台に登場、今作の男子主人公枠、桜井弟、である。

急にデートに誘われるようになってから、知らぬ間に好感度が上がってしまっているということに気づいた。

こ、これが噂の…!!

W大接近モードでドッキドキの△関係 | ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Story

 

あれよあれよと、ちょっとモジモジ照れ照れする様な三角関係が完成、全然似てない兄弟にモテて、3人でデートに繰り出したり、時々2人デートだったり、放課後に喫茶店に寄り道したり…ヤキモチ匂わす言動が折々に挟まったり…

…少女漫画か!!!

そんなこんなモテモテちやほやされつつ、バレーボール部はインターハイ出場を勝ち取り全国大会で優勝、カレン・みよとは仲良しこよし、バイトの実績をかわれて卒業後の正社員登用を打診されるも体育系の大学を志望することに。

 

あっという間に迎えた卒業式(実質数時間)…、

最後は桜井兄弟と3人で夕陽が照らす坂道を行くエンディング…。

「いい加減空気読めよ(身を引けよ)」みたいな兄弟の応酬に「もうっ!仲良くしなきゃダメでしょ!」みたいなセリフを吐く主人公、これからもこの三角関係は続いていく…そういう感じを全力で匂わすラストシーン…。

 

…いやいや少女漫画か!!!

最終回に一度は見たことある感じのやつ!

(調べたら”三人END2”なるエンディングでした)

(公式”N”抜けてるけど私は入れさせてもらう)

 

プレイヤーの数だけ膨れあがる”GS3”のストーリー

従来型ときメモは、対象キャラクターを戦略的に「攻略」するゲーム、という認識で自分は遊んでいました。

エンディングも、告白されて受け入れるEND・振るENDの二択の区別がある程度で、用意されたエンディング群・イベント群を収集するのがプレイの主目的でした。

 

それがもう、GS3に至ってはもう、ときめいたメモリーをプレイヤーにそれぞれがっつり提供する媒体になってしもてる。

大事なのは結果じゃない、キュンキュンした過程だ…。

 

SUGEEEE。

めっちゃ女子向けになってる!!!

ぶっちゃけ告白されるとかどうでも良いねんバーチャル・モテ気分が楽しいねん!

ってことよな。

ゲームのキャラに告白されたかて別に何にもならんしな。(オイ)

ヴィジュアルも好みじゃない…しな。(オイッ)でもしっっかり胸キュンさせられてるからねっ。

 

神の手気分で物語の粗筋を操作できるほど、GS3を遊びこなしている方にとっては最早そこまでの新鮮な印象はないのかもしれないけど、

全く遊びこなせていない私でも、適当に好きなようにイジってたらガッツリ胸キュンさせるルートがポヤァァァっと出現して、しかも女子が喜びそうなツボも押さえたイベントが頻発して、エンディングに余韻がある。

 

たぶんこれ、遊んだ人の数だけストーリーが生まれちゃっているやつよ…。

 

エンディング群は何気に多岐に渡っていて、攻略サイトによると
  • 三角関係未発生 告白END
  • 三角関係発生の後に解消 告白END2
  • 三角関係発生してるものの友情に留まる 三人END
  • 三角関係発生しており愛情まで盛り上がった 三人END2
  • 親友から恋人になりたくなった 親友告白END
  • 親友のままだよ誰からも告白されなかった君を慰める 親友END
(正式名称を使用しておりません。悪しからず)
 
意図的に調整しようと思ったら相当な戦略的操作が必要になるやろこれ…すげぇ…。
なんとなーく遊んでたら絶対にフルコンプ出来ない。
 
この筋書きコントロールの困難さが、GS3の魅力ですね…。
(コントロールできなかった下手プレイヤーの嘆きではない多分)
 
よっぽど戦略的に操作しない限り(慣れない限り)、プレイ過程から結末までの因果関係もプレイヤーには見えないし、神の手気分で物語を引っ張ることもできない。
 
翻弄される…いいねぇぇぇぇ。先が読めへんのいいねぇぇぇぇ。

 

三角関係モード以前、同シリーズ他タイトルで導入されていた「親友」仕様と比較

ときメモGS1のDS版には、GS3の三角関係モードの萌芽のような「親友」という仕様がありました。 

「恋人?」それとも「親友?」 | システム紹介 | ときめきメモリアルGirl's Side 1st Love Plus

自分は初期のGS1をPS2でかつて遊びこんだので、DS版に関してはお試しで1周遊んでみたのですが、

この「親友」仕様は少々ぎこちなかった。

攻略しようとしているキャラクターがいる一方で、突然に他のキャラからモテ始めるというのは似た展開ながら、「ヤキモチ焼いちゃってるよ!」「自分は恋愛対象なのタダの友達なのドッチ!?」と学校の帰り道とか近所の海岸で告解&詰問に遭うのはちょっと恐怖体験だった。

ただ好かれているだけ~を匂わされているだけ~では虚栄心が満たされへんらしい。

 

元々の初期GS1にはなかった仕様というのもあってか、どうも登場キャラクター同士の関係性に置いてバランス調整が上手くいってない感がありました。

 

とってつけのモテモテ演出、蛇足、という感じ。

 

一方、

GS3は元々の成り立ちがもう「のちのち三角関係が大前提」みたいな設定になってますよね。

登場する基本の男性登場人物がもう、2+2+2、ですもん。

そらしっくり三角関係の仕様が活きるわな。コンセプトの大勝利感。

 

三角関係モード以降後の展開に不自然な具合が見当たらず、むしろ先が読めずに翻弄される感じ。

そら胸キュンするわ…いちいち不意打ち…。

(いやだから、コントロールできなかった下手プレイヤーの嘆きではない…多分…)

 

同性ライバルは登場せず終始キャッキャウフフ

 

同性ライバルはなくなってホンマに良かった。

GS1では登場する女子キャラクターの全員がライバル候補で、いざライバル化するとギスギスした受け答えになったり、ライバルなんだから意中の相手を取り合わないといけなかったりで、もう、

疲れるがな!

大谷育江さん演じる瑞希ちゃんにネチネチ言われたりしたら傷つくがな!(瑞希推し)

はい。

GS3では同性のお友達が愛憎劇?に絡んでくることは一切なく、終始キャッキャウフフ過ごせたのが非常に良かったです。

 

まとめ

 

ときメモめっちゃ進化してたやん… 

GS3は、全く異なるゲーム体験を与える進化を遂げていました。
そらAmazonの評価レビューも高いはずやわ…めっちゃ納得したわ。
ちゃんと、ときめいてしもた!

 

この手の恋愛シミュレーションの、攻略に王道がないらしい、というのが自分にとっては斬新でした。

まぁ遊び慣れていない、というのが大きいのかもしれませんが…。

それはつまり、遊び慣れていなくても遊び応えのある体験が得られる様になっているという意味でもあります。

 

これはそら…高評価なるわ…。

 

上手に遊べようが遊べまいが、盛り上がりを見せるストーリーを引き出せるんやもんな…。

 

さて2周目をいつやろうか、私は思案中です。

攻略のコツが掴めてしまったら、新鮮さが無くなってしまうおそれがあるから(笑)

それに1周だけでも相当に楽しませてもらったので、今は他のゲームで遊びたい。

 

しかし、制作中のGS4も気になりますからね!

ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart

やっぱり今度時間のある時に、もう1周ぐらいしてみようかな。

攻略情報だけは絶対に見ないようにする!笑

 

で、今度遊んだ時こそは。

桜井弟のルカと、ペルソナ5のフォックスのお声に共通点を見つけるんだ!

(声優さんが同じなんですよ信じられる?うち全然無理)

(プロ過ぎるやろ…)

(どっちも好きな声やけど、全然聴き分けができん。別物過ぎる)

 

以上です。

 

 ↓良かったら読んでください。GS3を遊ぶ前に書いてます。

norikorori.hatenablog.com