少しでも家賃を安くしたくて1階の角部屋に住んだら、
野良猫キャッスルで大変だったよ。
って話。
- 内覧時には全くなかった野良猫の気配
- 悪臭のもとを辿ると大量のプー
- ついに目撃した隣人の餌やり
- 管理会社に通報したらこうなった顛末
- 自分で対策を行ったらこうなった顛末
- 余談:豆腐のパックは伏線だった件
- 最後に
内覧時には全くなかった野良猫の気配
水廻り他、しっかり改装工事中だったので、野良猫は近寄らなかったのかもしれません。
ベランダの先にある小さな庭みたいなスペースが気に入って、「夏にキュウリとかパクチーでも植えよう」と夢膨らましておりました。
賃貸を借りるのも初体験で、あまりものを知らなかったのも大きい。
お隣がご老女のお独り住まいということを察知していたけど、
”独居老人の野良猫餌付け問題”とか、
ググってみるまで知りもしなかったよね…。
そんな特定して言うような問題なの…。
どんだけ世の中に困っている人たちがいるの…。
うちの実家の辺りは田舎なので、誰かが餌付けしててもよっぽどじゃないと近所トラブルにはならなくて、
野良猫も山や空き地でのびのび過ごしている様子で、
「野良猫=トラブルの元」っていうアイデアが全然なかった。
(そういうものがあるということさえ知らなかったわけではないが)
悪臭のもとを辿ると大量のプー
引っ越してすぐ、「ん?この辺めっちゃ猫多いな」と気付きました。
まず地域的に多い。
路上でも猫の飛び出しがよく散見される地域です。
密集する建物の隙間に猫が必ず潜んでいる、という感じ。
そしてすぐに、ベランダが強烈な異臭に包まれるようになりました。
あまりに臭い。
どれぐらい臭いかと言うと、
洗濯物がプー臭くなるほど臭い。
よければご想像ください。
晴れた日に干したバスタオルはじめ衣服が野良猫プーの臭いに包まれてしまい、
結果、それで顔面を拭くはめになった日の風呂上りの心持ち。
もうほんま、うなだれるほどに泣きたくなる。
顔面がプー。
そして、そんなに臭けりゃ空気の入れ替えも辛い。
網戸にしてしばらく放置すれば、居室の中もプー臭に占拠される。
管理会社は言った…
「1階は湿気が溜まりやすいんで、空気の入れ替えしてくださいね!」
いや、引き換えに得るものがあまりに臭過ぎる…‼
自分は成猫を世話した経験がないので、アダルトにゃんこのプーってあまり見たことがありませんでした。
が、
ベランダ先の庭的スペース、こちらが完全に野良猫の指定トイレと化していたことに気づくのに時間はかかりませんでした。
プー的な塊がコロコロと散見され、
またこれ、私が雑草駆除しようと土を掘り返したところにシッカリとプーしてくれて。
(違うよ?にゃん達、私が土を耕したのは君達のトイレ整備のためじゃないよ?)
極めつけに、
ベランダで干してたNIKEのスニーカーにまでプーかましてくれました。
これが、
野良ニャン許すまじ…!!!と自分に火を点けたきっかけになりました。
ついに目撃した隣人の餌やり
その日は珍しく帰宅時間が早くて、普段は在宅していない日暮れ前でした。
ふとベランダに出ると7~8頭の成猫が並んでいました。
ニャンコの映画でも始まりそうな風景やな…
とか思いつつ、
こいつらか…プーの主は…と高まる緊張感。
ふとニャンコたちのおねだりにゃぁぁぁぁん声が響き渡りはじめ、隣室の女性に動きがありました。
少しの時差のあと顔を出すと、
お豆腐の空パックに食パンの切れ端やキャットフードが入っているものを奪い合う野良猫達の様子が見られました。
- 隣家の庭スペース=「お食事の場」
- うちの庭スペース=「排便の場」
という野良猫の認識が明らかになったようで、
同時に私が怒髪天。
お隣のオバアチャンは餌付けして楽しいのかもしれない。
(猫がカワイイのは私も分かる)
で、
糞尿に苦しめられるのは私。
あまりに臭いからって拾ってゴミに出しても、お隣がせっせと餌をやるから、
糞尿は続く。
納得いく訳がない。
そもそもマンションの内規にしっかり書いてある。
野良猫の餌付け禁止、と。
そりゃそうだと思っていた私は、
ゲキマブの子猫に網戸の向こうから焼きサバをねだられようと、
断腸の思いで断ってきた。
隣のオバアサン許すまじ…となるのに全然時間はかかりませんでした。
管理会社に通報したらこうなった顛末
私個人が隣のオバアサンのところに突撃して苦情を言っても良かったんですが、
そういう紛争を起こさせないためにも管理会社があるわけだろうと思い、
まず管理会社に相談しました。
対応します!絶対に直に文句言いに行かないでください!
と威勢よく返事してくれるんだけど、
なかなか頼りにはならんなぁ、やっぱり。
って、よく分かったよ。うん。
管理会社の対応その①~プーをお片付け~
あまりに臭い、どうにかしてほしい、と訴えたところ、
お掃除に行くので立ち会ってくれと言われました。
土日は伺えないとのことだったので(不便)平日の昼間に時間を作って在宅で管理会社の方をお迎えしました。
プー掃除用のホウキ&チリトリ&長靴で現れた管理会社の人×2は、その装備のまま、
私の部屋の中を往復してプー拾いをしてくれました。
(超汚いホウキ&チリトリが寝室を往復する恐怖)
(さすがに長靴は脱いでたけど手に持って)
もう二度と呼ばない、と心に誓いました。
管理会社の対応その②~消臭剤&忌避剤ぶちまけ散布~
人間の嗅覚的にも辛いレベルの量を散布してくださいました。
おまけに、私にその残りをプレゼントして立ち去られました。
「こんな商品あるんだぁ」って思いながらベランダで立ち尽くしていたら、
忌避剤たっぷりの地面の上を野良ネコがてふてふ歩いて行きました。
意味ねぇ。
都会の猫は慣れとるらしい。
管理会社の対応その③~ドッキリ強制立ち入りの雑草駆除~
こんなに臭くて他の部屋の方はなにも言わないのかね…?と、
不思議に思っていたら。
ある日とつぜん、庭先に繁々していた雑草がドサーっとサッパリした。
もともと自室のスペース に該当する部分は自分で処理していたものの、
他の入居者たちのスペースに手を出すわけには行かず、「ちょっとは掃除すりゃいいのに」くらいで思っていたから、
あまりのこざっぱりぶりにビックリした。
管理会社の方に尋ねたら、
「1階の他の入居者さんの部屋から出入りして、塀づたいに1階全ての庭先に出入りして雑草を刈りました。」
「マンション周囲の民家から悪臭の苦情が寄せられまして…野良猫が集結しないように、雑草を駆除することにしたんです。」
ほう…。
外部から苦情がきたら、管理会社の行動はこんなに軽快なのね…。
( ´_ゝ`)フーン
このアナログな対策は、なんと効果テキメンだったようで、
鼻が曲がるような悪臭はこれを機に、感じることがなくなったのでした。
自分で対策を行ったらこうなった顛末
管理会社の方々ばかり当てにしてもなかなか芳しくなかったのと、
毎回々々に電話するこちらがまるでクレーマー(いやフツーにクレーマー?笑)
自分でもコスパ重視で対策してみようと色々取り組みました。
その顛末です。
自分で打った対策その①~霧吹きで嫌な気分になってもらう~
猫は水気を嫌うらしい、と聞いたので、
おトイレしようとするのを見つけたり、
居座っていたりした場合に、
霧吹きでシュっと水を吹きかけるようにしていました。
攻撃したいわけではないので、直接当てないようにするのがポイントです。
野良猫は俊敏なので、どうせ命中させるのは困難ですが。
(ちなみに猫を加虐するのは動物虐待なので要注意)
これは効果がありました。
個体ごとに対応しなきゃいけないという面倒くささはあるものの、
「この空間は居心地のいい、安心できる場所じゃない」と猫が認識した様子でした。
相変わらずお隣のベランダには出入りしていますが、
うちのベランダには居座らなくなり、プーはしなくなりました。
自分で打った対策その②~雑草を伸び放題にさせない~
「どうやらココは安心できる場所じゃない」と思ってもらうため、という意味ではその①と同じ観点で行っている対策。
ちなみに、これまでの雑草駆除方法では”根こそぎ””土ごと”掘り返して根絶やしにしようとしていたので、
むしろ猫にフカフカのトイレを提供しているようなものでした。
雑草も取っ払いたいが猫にとって魅力的なトイレになってしまうのも困る…と悩んでいましたが、以下の動画を参考に雑草対策をしてみたら、これがジワジワと効いた。
【目からうろこ!】園芸店の店長が毎年困る雑草の減らし方を教えます。雑草の仕組みを知れば 雑草対策は簡単です 雑草を生やさないコツ 是非ご覧ください! japan garden
100均で買って来た枝切ハサミでチョッキチョッキと雑草を中途半端なところで切り倒して放置、というのを繰り返したところ、
頑張らなくても減った…!!なんか、へたーっとした感じ!!
草が生い茂ることがなくなったので、雑草と戯れるニャンコを見ることもなくなりました。
雑草が茂ってなければ絶対来ない、なんてことないんだけど、
でも少なくとも茂っていることによる誘因はなくなると思います。
自分で打った対策その③~柑橘類の皮を放置~
これは、他の部屋の方から苦情が来たら止めようと思いながらしばらく続けています。
今ちょうど(冬季で)ミカンが旬だからモグモグぽい、モグモグぽい、と。
(さすがに隣室とかに投げ入れたりはしてないよ!自分のテリトリーだけです)
柑橘類の匂いをニャンコが嫌うという話を聞いたことがあったので、ダメ元で試してみたら
これが効果テキメン!!
ニャンコの排泄物臭はなくなりましたね~。なんか長らくの努力が実った感…!
ミカンの皮なんて別に私にとっては臭くもなんともないし、
害虫を呼ぶわけでもないし、
人工的な猫避け剤のように、人体にも害のありそうな異臭がするわけでもない。
(なんか毛虫は1匹だけ視認できるけど…ミカンの皮に惹かれて来てるんやろか?)
(毛虫1匹なら害虫にカウントする気はない著者)
まぁ効果テキメンなのは嬉しいんだけど…
最近うちの庭めっちゃオレンジ色だよね。
見目だいだい(橙)しい。
余談:豆腐のパックは伏線だった件
最近、近所の昔ながらの豆腐屋さんで買い物してたら、
「んなぁぁぁぁ」
と足元からニャンコの声。
豆腐屋の看板おばあちゃん、猫に餌付けしてた。
「カワイイやろぉ」とおばあちゃん自慢げなので、「カワイイですねー(見てる分にはなー)」とお喋り。
「そこのマンションの奥さんも猫に餌やったはったんやけどな、他の住人が管理人に文句言わはって、奥さんキッツ怒られはったらしいんやわ」
「はぁーそうですかぁー(それワイや)」
「可哀想な野良猫に餌やって何が悪いんや!奥さんも可哀想に、『うちはこれから餌あげられへんから、奥さん頼みます』言うて、キャットフード買って、うちに持って来てくれたはんにゃ!」
「へぇーそれはー…(え?現在進行形で餌付けしたはりますけど?)」
「うちの主人も餌なんかやるな!言うて怒るんやで!」
「へぇー…(旦那もっと言え)」
便所の世話までしてから一丁前に言ってほしい。
これ以後、この豆腐屋では一度も買い物していない。
最後に
年を取ると嗅覚が率先して衰える傾向があるらしいので、おばあちゃん方は気づいていないのかもしれない。
気づいてないし、猫様に貢献している自負で満足感も覚えたはって、正論言うたかて通じひんでしょう。
虚しい。
人様と住み分けるってマジで難問。
以上です。