のりログ

好きなことを好きなように、出来得る限り好きなだけ

PS2 FFX internationalについて語りたいだけの話

この記事は私がファイナルファンタジーXインターナショナル(以下、FFXインターナショナル)を好きだとドン引きレベルの冗長さで述べているだけのものです。

古いタイトルなのであまり心配不要かもしれませんが、ネタバレあるのでご留意ください。

 

出会いは近所の中古ゲーム屋さんで

なぜか当時小学生の妹が買ってきた。

なんで?パッケージが好きだったの??

 

GBポケモンのトキワタウン辺りでピカチュウGETして挫折(?)する妹にFFXが遊びきれるはずもなく、そもそも電源を入れることもなく、自宅に放置されていたのを私が拾いました。

ほんま今でも謎や、妹よ…。なぜ買ってきた…。

 

発売日2002年1月31日!!ふっるっっっ!!

 

そら中学生もアラサーなるわ…。

いやもうPS2に懐古の念が溢れんばかりやけど!

 

電源入れた時の音(ぼぁん…ぱぁぁぁん)とか、ソフト起動してすぐの音(とぅぅ…とぅーるーるーりー)とか「さぁ異世界へレッツゴー」感すごすぎて今でも震えるわ!(興奮して話がズレてる)

あのミステリアスな、わくわくさせる様なゲーム起動時のSFが恋しい。

ところでPS据え置き機の定番サウンドまとめて販売とかしてくれへんかな。

私これスマホの着信音にできるなら買う自信(?)あるけど。(まだズレるんは、さすがにくどい)

 

ざっくり解説FFXインターナショナルとは

日本で発売されたFFXの北米発売版を逆輸入したものです。

あらすじに変更点はなく、複数の追加要素とバグや裏技の修正が施されたりするなど、内容の拡充がされています。

FFX本編のエピローグ「永遠のナギ節」ムービーが収録されていたのが古参ファンにとっては目玉であったはずです。

そしてなにより、北米版というわけで、全編英語版が収録されています。

音声は英語のみしか選択不可で、望めばテキストもオール英語にできちゃう優れものでした…。(個人的にそれが超優れポイントだった)

 

FFXインターナショナルのここが好き

 以下、項目ごとに何がどう好きなのか綴ります。

自分はこれらの要素が好きで魅かれてこのゲームをおそらく5周ほどは遊んでいます。

 

ただしやりこみ要素にはあまり手をつけてません。

世界観や物語そのものが好きで、それをなぞるためにプレイしていたので、FFXの本筋の世界観にちょいちょい差し障りのある「やりこみ要素」に食指が動かなかったのが実情です。

 

七曜の武器とか最初は集めるんだけど結局ティーダとルールーの分は未だ1度も手に入れたことがないし、ダーク召喚獣も半分くらいしか倒したことないし、雷平原の奥?の隠しダンジョンも奥まで入ったことがない。

 

やりこみ過ぎてプレイアブルキャラが育ち過ぎたら本筋ラストのボス戦がイージー過ぎて興覚め、という残念な結果になるのがもう、

それとは別で楽しもうとしてみたこともあるけど、命を賭して世界平和を勝ち取ろうとしてたはずの健気なヒロインと主人公が、至上命題の目的そっちのけでモンスター収集したりチョコボ乗り回したりブリッツボールしてるのなんかもう、

うん、きみたちの本懐どこに行った?

って思わずにはいられず…あの愛しの世界観よどこに…?と軽く落ち込むので「やりこみ要素」をやりこめなかった。

 

ではそんな冗長な前置きをさておいて、FFXの何が好っきゃねん、を羅列します。

 

丁寧に織り上げられたストーリーが好き

 タイムスリップかと思いきや次元を超える?かのような異世界転生。

主人公の視点は、冒頭から中盤にかけてプレイヤーとシンクロする。

何も知らず、初めての土地に放り込まれた主人公はプレイヤーと同じ目線で異国を巡る。まさにこの時分、主人公はプレイヤーの代理人である。

 

ヒロインと恋仲になる頃、主人公はめきめきと自立し始める。

プレイヤーの代理人でもない、スピラ世界の異邦人でもない、スピラ世界の落とし子として父親を、恋人を救うアイデンティティを主人公が一つ一つ積み上げていくさまを、プレイヤーとして目撃し続ける。映像は大体幻想的で美麗である。

サントラも言わずもがなグッとくる素敵サウンドである。

…いや最高ですか。ハンカチ用意していいですか、そろそろ感涙する。

 

主要キャラクターたちがそれぞれ好き

バラエティーに富んだキャラクターたちも、彼らの関係性も丁寧に作ってあるよなぁと、しみじみ好き。

それぞれで短編小説が書けそう。いや書かんけど。

 

ティーダ/主人公

HD版ではザイルかジュニアのメンバーさんみたいな見た目になった。私は昔のほっぺぷっくりめの愛嬌あるティーダが好きです。

英語版のティーダは少年感の強いお声で、感情が声色によく滲んでいて活き活きしているのが良かった。

"Told you!"と、戦闘勝利時によく発言してくれるんだけど、トォジャ!としか最初聞き取れず、ニュアンスは伝わってくるけど実際なんて言ってるの?とずっと思ってた。

折々挟まれる若者ノリの表現が難しく、リスニングし応えのある音声だった。

名前はTidusと綴る。主人公の名前は自由に設定変更可能なので物語を通して誰にも発声して呼びかけられることはないのだが、この綴りでティーダと類似した発音なのかどうか、未だに気になる。すごい気になる。誰か教えてください。

 

ユウナ/オールマイティ優等生なヒロイン召喚士

なにが優等生って、そのキャラ設定、育ちのよさそうな喋り方とお声(ここは日英共通)、そしてなにより超強力な能力値設定召喚士というジョブ設定。

連続魔法とかクイックトリックとか使えるようになったらユウナはもう埒外の存在的狂戦士。

彼女もHD版で見た目に大変が起こり、激しくイマドキの女優さんみたいなお顔になられました。

私は昔のほっぺぷっくりが好…(以下略)

冒頭から中盤にかけて、あまりの優等生ぶりが若干鼻につくくらいですが、政略結婚事件のあたりから年頃の女の子らしさが出始めて急にかわいくなる。

いや元々かわいいから、余計にかわいくなる、というのが正しい?

かわいくなるんは、やっぱりあれか、ティーダと恋仲になるからか。

素敵だねー。

ところでピアス結構いかつい。優等生お嬢キャラでギャップある。素敵。

ちなみに耳たぶの一番柔らかいであろう部分についてる15cmはありそうな長大ピアス、ずっと平気でぶら下げてるの非現実的だぜ…って時々冷静に思った。

 

ワッカ/遠距離攻撃、兼おっさん役

島国出身のワッカのお声はハワイ方言の英語で吹き込まれているそうです。

道理で聞き取りにくいはずだよ。英語の聞き取りでいうなら一番ムズカシイ。

英語字幕で追っかけていても、普通の辞書には載ってない表現が多すぎて意味が正確に掴めないことが多々あった。

年齢設定的には全然おっさんではないが、スピラ世界のスタンダードにどっぷり染まり、その価値観を主人公に教え込もうとするさまはまさに、おっさん的役割。

良く言えば、オーソドックスな意見を呈してくれるご意見番

反面、超アグレッシブなヘアスタイルと実は魅せるマッチョボディの持ち主。

性格の設定は頭固くて不器用で、でも優しくて包容力は間違いなくある。

なにそのギャップ…実は一番モテてるやろ…。

 

ルールー/胸元以外保守的黒魔導士

最近、タレントの菜々緒さん見てるとルールー思い出すよね。してくれはらへんかなコスプレ。絶対似合うと思うんやけど。

露出が多いかと思いきやガチガチに身を固めたような独特なファッションで、物語中盤までパーティを牽引する役割。

ユウナが黒魔法を使えるようになった途端に優位性がガクっと落ちてしまうのが皮肉。

終盤で優しい性格が垣間見える…的な演出が増えるけど、私は強気なルールーが好きです。

英語音声の方が大人っぽいお声。理路整然とした語り口調で正論を述べることが多いので英語も大変聞き取りやすい。

でも怒ってる演技のとき早口で聞き取りすごく難しかった。

 

キマリ/突出した利便性を見出しにくい獣人

ユウナとの出会いとか、過去が明らかになるにつれドラマチックになるキャラ。

槍という比較的長い得物を使うが、その特別な利点は見いだせない。貫通はアーロンも使えたよね?敵の技を受けて盗むスキルもうっかりすると宝の持ち腐れになってしまう。

個人的にはもっと獣人感を出す戦闘スタイルを見てみたかったけど、彼が初登場シーン以上に獣らしくなるシーンはありません。

日本語音声はとってもダンディで、英語音声はそれに比べると青年らしい声です。

ピアス他、装飾小物がおしゃれ。

 

アーロン/物語の立役者兼、父親達の代理人、大剣使い

おっさんくささ全開なのに、口ひげはナチュラルなのに、脇毛の処理完璧なのが序盤の見せ場シーンで明らかになってしまい物議を醸す(?)重要人物。

丁寧に映像スフィア収集をしていれば七曜の武器がサクっと手に入るので、強化しやすい。

ここぞという見せ場が多いのでどうしても格好良い。

英語音声のほうが日本語音声よりかなり渋めのお声で、主人公とヒロインのパパ達と同世代の人、というのがしっくりくるなと思う。

説教臭いセリフが多く、英語のコトワザとか格言がよく出てくる。

生命活動停止してらっしゃるはずなんやけど、年相応らしい見た目の変化が表れている不思議。今更に不思議。

おっちゃん、苦労したなぁ。浮かばれてくれ…。

 

リュック/若さバクハツかわいい女子代表

英語版ではリックーみたいな発音。スペルもRikkuと綴られていて、リュック、では全然ない。

英語音声は明瞭で聞き取りやすい、且つクセの少ない話し方なので勉強になる。

アルベド族出身でアルベド語なまりが出るという設定で、日本語音声ではユウナのことを”ユウナン”と発音するのがかわいいですが、英語版では”ユウニィ”となっててこれもまたかわいい。

オーバードライブスキルが特異で、彼女以外には絶対起こせない特殊効果のテンコ盛りを炸裂させたり、大事な一戦に有用なキャラクター。

すばやさが伸びやすいので、行動順が速く回ってくるのも便利。

見た目通り打たれ弱いのが難点。

まぁあのかわいい見た目でキマリとかアーロンばりに打たれ強かったら、マッチョメンの出番がないので仕方ない。

ところで彼女の履いてる羽根チャームのついたブーツが好き過ぎて、似た製品販売してないか本気で探してたことがある。

 

見応え満載の異国情緒あふれる世界観が好き

主人公と共に初めて見る・訪れる街、文化、宗教、歴史…まさに旅を体験するプレイ感覚が好きです。

RPGで未知の宗教文化に触れるって、触れているかのような体験をさせるって…おそろしいゲーム!(プレイした人なら知ってる、あの独特のエボンの賜物ポージング)

祈りの歌もエキゾチックな雰囲気でねー、ムーディです。


自分としては、ユウナの異界送りの舞がすごく幻想的で大好き。

哀しい場面なんやけど、惚けて見てるティーダと同化して惚けて見てる気分。

なんならインドネシアの浜辺で現地の巫女さんが神前式でも行ってるのを見学してる気分。(イメージの話)

 

スピラ文字のレタリングもきちんとデザインされていて、看板1つとっても異国的でわくわくする。

異国を歩いている気分を味わわせてくれました。

 

スフィア盤を埋めてキャラクターを育成するシステム

これがめちゃめちゃ面白かった。未だにこれを超えるキャラ育成の楽しみ、自分としては無いかもしれない。

ものすごく自由度の高い育成システムに思えたんだよなー。

発動域が広がってくると、盤面にキャラクター固有の色が発光して綺麗でした。

  

英語音声がほんまに最高やったと私は思うんだけど

ググってびっくり、『FFXインターナショナル__声優微妙』とか検索候補に出なさる。

日本語音声でファンになった方には、世界観が違うように感じられたのかもしれない。

私は英語音声でファンになったから、日本語音声に違和感を覚えちゃうのと一緒ってことですかね。

 

英語を集中して勉強してた時分に時々FFXインターナショナルに逃避してたのは、遠い良き思い出です…。

結構いい勉強になってたと思う。普通にお勧めです。

 

召喚獣と祈り子のデザインが好き

鮮やかな色みに神秘的な雰囲気の召喚獣たちがドツボでした。

召喚の時に出る印も凝ったデザインで惚れ惚れでしたが、何よりめっちゃ釘付けになったのは祈り子像の設えです。

なんかチベット仏教の装飾とか思い出すんだよなぁ。完成度が高い。

ゲーム本編ではいつでもじっくり鑑賞…なんてことは出来ないので、設定画が資料として見られたアルティマニアΩは一時自分のお宝でした。

ちなみに祈り子たちそれぞれの祈りの歌を聴き比べると味があって良いです。

すっごいテノールだったり、ソプラノだったり、これも味ある。

 

HD版有難いけど独りよがりな不満もある

すんませんあります。些末なファンの戯言。

昔の顔が好きだよ昔のファン的には

先述の通り、HD版のシュッとした顔より昔懐かしのコロリンとしたフェイスラインとか精細を欠く表情とかナゾに親しみが深い。

ダントツで「チガウナー」って思うのはHD版のX&X-Ⅱの同梱版ジャケットのイラスト。

無双シリーズの美形武将にしか見えん。

すんません。無双シリーズも好きなんですけどね。

 

X-Ⅱのその後のエピソードに打ちのめされて撃沈

HD版に付属の特典ボイスドラマにはやられました。

ユウナとティーダの妙にリアルよりなその後エピソードなんて私は聞きたくなかった。

ファイナルのファンタジー、究極の幻想ではなかったんかこの物語はっ。

うんもうこれに関してはこれだけです。

 

最後に:PS4のHD版に英語音声は収録されているのか、それが問題だ

PSVita版はじっくり遊びましたが、今度はPS4版も遊びたくなった。

どんだけFFXやりたいねんってね。

問題はPS4版に英語音声が収録されているのか、いないのかである。

ちなみにPSVita版には、あの英語音声は収録されていない…。悲劇…。

公式サイト見ても、そのへんのスぺックについては明確な言及がない。

してほしいー!重要な点ですよ、ニッチな需要かもしれんけど!!

確認が取れ次第、財布の紐が緩んでしまう確率は100%である。

 

今後一生のうちでたった1本のゲームしか所有することが許されないとしたら、間違いなくこのタイトルを選ぶ自信がある。

それぐらい好き。

 

長々と失礼しました。

以上です。