韓国映画『殺人の告白』を観たので感想
『殺人の告白』Amazon Prime Videoで観ました
2012年公開の映画だそうです。
映画に関しては時流をマメに追っかけない私は、今回初めてこの映画について知りました。
上記の日本映画はそのリメイク版だったんですねぇ。この藤原竜也さん主演の映画の存在はさすがに知ってました。
鑑賞したことはない。伊藤英明さんが苦手でどうも観る気にならない。
すまん。全てイトウヒデアキに見えてしまって物語に集中できないんだ。
では、以下に韓国映画「殺人の告白」を観た感想を書きます。
ネタバレ少々出るのでご留意ください。
主演俳優の圧倒的プリンス感が中盤以降まで鑑賞者の耳目も引っ張る
主演は刑事のチェ班長じゃなくて告白者のイ・ドゥソクなんやなぁというのを、観終わってからキャスト一覧やら作品紹介を読んで思った。
まぁ役にも華があるのはイ・ドゥシクに扮するパク・シフさんかなとは思うが。
いやもう、ここからミスリードさせるために主役はパク・シフと、そうなっているのか。
いやーめっちゃ王子やな、なんやこの人ーって見惚れてしもた。
目からフェロモン出す俳優さんと言われてるらしいけど、私は唇の存在感もなーんか魅力的な人やなーと思って観てました。
そしたらこんな記事がネットにありました。
なんやその、こっぱずかしい紹介文句。
韓流ドラマっぽいフレーズやな。確認はしてへんけど「そうなんやろうな~」と確信してしまうお色気がある俳優さんである。
見てくれではなく、育ちのよさそうな雰囲気がこの方の王子っぽさの源泉なんだろうなと思いました。
そんな王子様感バクハツのパク・シフ演じるイ・ドゥシクが「私が犯人です」と名乗りを上げて、
銃痕を見せるために記者会見でスーツを脱ぎだすシーンとか、
(スーツがパリッとしてるのが大事よな、イメージな)
付き人の失言に怒りも露わに暴力的に睨みつけるシーンとか、
(赤ワインを指でいじくりながら怒るとか怖いしヤメテ)
うん。ギャップかよ。映えるわ。
プールで襲われて誘拐されそうになり、水着にバスローブみたいなガウンを引っ掛けたのみでカーチェイスに巻き込まれるシーンなんか、もうほとんどサービス?ですよね。
そんな恰好でカーチェイス中の車両の上を転がってて絵になるって、パク・シフさんどないなってんねん。
なにより、あんな危ないスタント撮影を敢行する制作陣が恐ろしいわ。
絶対アザだらけなるやん。ハードなシーンやった。
容姿端麗でミステリアスなイ・ドゥシクを道標に物語の大部分は進む。
起・承・転、までのストーリーの展開のドラマチックさは、ひとえにイ・ドゥシクが魅惑的な強い存在感を放っているからなのだなと思いました。
暗躍の真打ちチェ班長
社会の耳目を集めて脚光を浴びるイ・ドゥシクの対的存在、もしくは宿敵のように最終局面まで描かれるチェ班長ですが、
前述のイ・ドゥシクの王子様感をより際立たせているのは、まさにこのキャラクターが地面を這うように物語の表と裏の両面で暗躍しているからだなと、思いました。
真実が明らかになってから改めて既出の場面を思い出すと、なにか込み上げるものがあるよね…。遺族のアジトからイ・ドゥシクを命がけで救い出しに行くチェ班長の姿とか…。
誘拐カーチェイスの場面での チェ班長の「やめろー!!」って叫びとかね。
観終わってから分かる、真なる主人公です。
オカン、無事でほんま良かったな…。
あの素敵オカンにもしものことがあったら私が大ダメージくらうとこでした。
予想以上に良い映画でした
なによりテンポがいい。様々な立場にあるキャラクターが明確な記号を明示してポンポンと登場してくれるので、観ていて飽きさせない。
伏線や時系列がエンタメとして見応えある程度に複雑に、そして瞬間的に消化できるほどの分かりやすさで提示される。
あとそやな…パク・シフの伏し目と、チェ班長とオカンの親子ほのぼのシーンが良かったです(笑)
余談:韓国映画がけっこう面白い
あまり頻繁に観るとハードな映画が多いので疲れちゃいそうですが(笑)
観応えバッチリなのが良いので、良さげなタイトル見かけたら意欲的に観ていきたいところ。
あまりにも救われないオチが多いイメージが韓国映画にあったんだけど、最近は主要登場人物がある程度救われる展開のものも増えてる…のかな?
すっごいの時々ありますしね。そこまでコテンパンに追い詰めないであげてーってこっちが悲鳴あげるような。
いろいろ、お手柔らかにお願いします。
未鑑賞の旧タイトルで観てみたい韓国映画もまだまだあるんだよなー。
これはもうPrime Video頼みでお願いするしかないな。
以上です。