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『養老孟司×内田樹』公開対談に行って来た録①

Facebookの広告で見つけて秒で申し込んだ

 

いや、秒で売り切れるだろコレ!!!って興奮して間違ってNHK文化講座にまで入会してしまったよ。あほだね。

入会までする必要なく、同額で受講できたのに…。やっちまった…。

www.nhk-cul.co.jp

え、ちょっと待って、未だに残席ありって公式サイトに書いてある。

なななななな

ナンデヤネンッッッ!!!

受講費が高めやから???

あとぶっちゃけ会場めっちゃ小さい。

50人前後の少人数でこの対談が聴けるとか、うん、なんやろ、有難みの極致がひな壇の向こうに霞んで見えてる気分でした。

 

登壇者のお話を聴きに行くのは実は2回目

 

登壇者それぞれの講演会にはそれぞれ1度だけ行った事があります。

 

養老孟司さんの講演は経営者クラブ的なイベントを手伝った時に末席で拝聴して、その時は話されていることが高難度、且つ独り言みたいなお話しのされ方で全くお話に着いていけませんでした。

お手伝いの都合上?ガッツリ振袖を着させられていたのも悪かった。帯が苦しくて集中力散漫しまくってた。

 

内田樹さんの講演は京都府弁護士会が主催するイベントに応募して聴きに行きました。その頃、学校の先生の薦めで著書をいくつか読んでたのがキッカケでした。

あまりに昔過ぎて詳細は覚えてませんが、合気道のお話が多かったような気がします。

弁護士の先生方と比べるとかなりガタイがいいなー、まさに文武両道って感じだなーと思いながら見てました。

 

対談テーマは「昭和から平成までマンガを語り尽くす」

 

今更ながらアレですが、対談テーマなんかちゃんと見てなかった。

養老孟司×内田樹」対談めっちゃ聴いてみたい!それだけで受講申し込みしてた。

この御二方の対談なんて、タイトルの枠になんて納まりきるはずもない。

そもそも、タイトルやテーマの中にすっぽり納まってしまう程度の講演ならツマラナイ。

 

今日の対談で傑作だったのは、中休みの直前、司会進行役の方が御二方に向かって

「それでは前半の対談内容をまとめていただいて…」と促したときに

今それをしちゃだめって話をしてたんでしょ!要約とかまとめとか言って物事を限定するからぎゅーって小さくなっちゃって狭くなっちゃうんでしょ!

ってな感じで内田さんが返答したのが最高だった。

もしや司会進行の方は、身をていして聴講者に前半の対談内容の振り返りをさせてくれたのかもしれなかった。(たぶんちがうけど)

 

炸裂する手塚治虫の賛歌

いまだ手塚治虫のスケールは語り尽くされていないのでは、と話されていたのが面白かった。マンガ家で彼の影響を受けていない者はいない、という有名なフレーズがありますが、私としては、マンガを読んだことのある人で手塚治虫の影響を受けていない者はいない、と思うくらいに手塚治虫の作品はすげぇなぁって、思います。

電子書籍でさくっと買えるようになったから、さくっと読めちゃうの、ほんっま良い時代だよもう。こんにゃろう。

  

御二方の手塚治虫についてのお話ほんま面白かった。

ブラックジャックにしろ、どろろにしろ、手塚治虫って結構”奇形”好きだよねってお話。身体を失うのではなく、生得的に圧倒的不満足な体を持つ主人公が怪異を打ち倒すことによって自身の体を部分ごとに取り戻していくストーリーで、

あれ最後どうなりましたっけ?主人公は体を全部取り戻すんでしたっけ?と尋ねた内田さんに

いやあれ未完でしょ、と養老さんが答えたとき「いやほんまに読んではるわこの方」と思った。

そやねん未完やねんなぁ、どろろ。ほんま残念。

 

手塚治虫の、作品主題の論点とは逆の対比物を持ち出す作話術が匠である、というお話も面白かった。

命の物語を描くために、不死の存在=火の鳥が用いられたり。

 

うわー改めて読みたい。読んだことのない手塚治虫作品も読みたい。

とりあえず次回の講演までにリボンの騎士だけでも読んでおきたい。

 

次回は新年1月11日に後半部開催

いやもう2部制とか。ほんまもう。ありがとうございます。

今更に公式サイトを拝見すると、今日の対談で一切話題に上らなかった「進撃の巨人」というワードがありますね。

あの御二方が進撃の巨人を語る…?本気で想像がつかない。

話したいことしか話しませんよ感全開のあの御二方、ほんまに進撃の巨人について話さはるんやろか…。

興味あらはる?

本日は終始、最近のマンガは面白ないわーみたいな論調でしたし。

 

あ、今日のが昭和の部で、次回が平成の部だそうです。

うーん。

もう既に、この区分けを登壇の御二方がブッチギリで突き抜けて行ってしまわれそうな雰囲気がプンプンしてるなー。

 

…頑張れ司会進行のおっちゃん!!(笑)

今日もけっこう振り回されてはったな。

  

うちはもう、 『養老孟司×内田樹』の対談そのものが目当てやから話題はぶっちゃけなんでもいい、むしろ私ごときに予想のつかない話題で驚天動地させてほしいぐらいなんで、対談概要なんか二の次です。

 

目の前で、著書には現れない生の問いかけや発言を拝聴することに嬉しみ・楽しみ・有難みがあるので、いいんだよ、ガイドラインなんか大体で、と思ってるイチ聴衆もいると。まぁそれは著名人コンビやから成せることやけど。

 

それに、対談内容の精確な概要が事前に出せてしもたら、実際に会を催す意味ない。

 

まっさらのんびり気張らずに次回も足を運びたいと思います!

御二方の話の多様さを後からちょっとでも振り返れるように、ノートとペンは忘れずに!

 

次回の講演までに読んでおきたい「マンガの古典」のメモ

予習というよりは復習で読めたらいいなー。

そういや斎藤環さんが寄稿した雑誌を取り寄せて積読している。

 

これも読んでおいたら準備運動として良いかもしれない。

ほんまただなんとなくやけど。

 

 

余談

 

会場近所のデパートの駐輪場にバイクを停めておいたのですが、駐輪時間3時間以上有料のところ何故か精算時無料になってました。

4時間は停めてたはずやけど、誰か一度、リセットしたの???

しょうもない得をしてしまった。うーん。なんだかな。

 

以下のマンガは養老さんが持参されていたもの。

未来のアラブ人――中東の子ども時代(1978―1984) 

来場者みんなで回し読みするという微笑ましい?場面がありました。

ちょっと高価やけど読んでみたい。

 

以上です。