時たま襲い来るマンガ耽溺衝動がやって来た
マンガ書籍を全て売り飛ばす断捨離活動を断行して早数カ月…以後一切マンガは紙物で買わなくなりました。
もっぱらお世話になっているのはAmazonのKindleです。
Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi+4G 32GB 電子書籍リーダー
これホンマ便利。でもマンガを読むには軽く難があるので、fireタブレット端末で読んでます。
【Newモデル】Fire HD 10 タブレット ブラック (10インチHDディスプレイ) 32GB
これの旧型。 10インチもあるとそこそこ重量あるのですが、大きな画面で美麗な紙面を楽しめるのには代えられない。
たとえそれが深夜であっても、風呂の中であっても、手元にKindle端末があってWi-Fi環境があれば手元でホイホイとマンガを楽しめてしまう恐ろしい時代です…。
というわけで(?)私は大概、風呂に浸かりながら時々湧き上がるマンガ読みたい衝動を解消しております。
読みたいマンガが続くと、比例して湯舟に浸ってる時間も伸びるっていうね…。
『アルスラーン戦記』
荒川弘先生の『鋼の錬金術師』のファンならもちろん読んでますよね?ね?
中だるみ無しのドラマチックな展開にわくわくドキドキさせられています。
脇役達に魅力と存在感があり過ぎて、主人公のアルスラーンより大概の場合で目立ってますが…ここぞというポイントでちゃんと主人公の見せ場がちゃんとあるので、タイトル通りの筋道がキチンと通った構成になっています。
いつも思うけどアクションシーンがとてつもなく格好良い。
ビュンッとかシュッとかドンッとか、そういう擬音語が一切書き込まれてなくても、画面に躍動感が溢れているというか、読めば場面の音や空気の流れまでが伝わってくるというか。
だから多分、大画面でナルサスが槍を振りかぶったシーンとか眼前に出されたら避けたくて堪らなくなると思う。
この12巻ではアンドラゴラス王の見せ場が素晴らしい。
モンゴル系の御顔立ちのトゥラーン国勢も初登場でもう、もうテンション上がる。
荒川先生の画力よ…惚れ惚れ。
次巻が楽しみ過ぎて溜息。
『凪のお暇』
ドラマ化されてましたね。私はテレビほぼ見ないのであんまり詳しくは知らないのですが、高橋一生さんが上手に演じたはるなぁという印象でした。
それに何より印象的だったのは実家のアラウンド・エイティばあちゃんが熱心に視聴してたことでした。
ばあちゃん…女子だな…。韓国ドラマもヒロインと相手役の仲睦まじいシーン以外は熟睡してるもんな…。
ヒロインの凪ちゃんが過ごす日々を丁寧に綴られており、アラサーというワードが結構ずんずん迫ってきます。
まぁでも凪ちゃんまだ28歳やしな…まだ若いで…うん。
実母との関係性の在りかたが様々な場面で浮上し、その都度に凪ちゃんはやり過ごしたり、小さなステップを乗り越えたりして歩んできたのですが、
ついに第6巻で、母が上京して凪の前に現れるという大試練がやって来ます。
これまで凪主観のみで語られてきた母ですが、母主観での場面も初めて描かれる第6巻。
都合の良い王子様なんて現れないと多くの女子は知っていますが、マンガやドラマの中ではヒロインに救われて欲しいものです。
ちやほやされ過ぎだろオイ!ってなると非現実的過ぎて興覚めになることもありますが、凪のお暇は現実のやるせなーい風味とフィクションゆえの都合の良い旨味がエェ具合にブレンドされてて、ちゃんとエンタメしながらリアルに迫る妙味がある。
凪の大ピンチにね、読者が待ってたアイツがちゃんと駆け付けて第6巻終了!!
ありがとう!それでこそマンガだ!ヒロインを助けてやってくれ!
『食糧人類』
食糧人類-Starving Anonymous-(7) (ヤングマガジンコミックス)
完結。タイトルから読み取れる通り、人間が食糧として消費される施設からの極限脱出がストーリーの本筋です。
物語の主設定の為に絵面が生々しくなりがちなのですが、画力の高さで綺麗にまとまっています。
『アポカリプスの砦』も面白くてめっちゃカッコ良かったので好きです。
物語冒頭からぷっくり肥えてしまった主人公の級友カズくんが個人的に気になって気になって仕方なかったのですが、結末を見て思わずホロリ…。
太った気弱な人当たりマイルド男子=実弟を想起=本能的な保護本能が炸裂
という思考回路が自分に備わっているため、物語を通してカズがピンチに陥る度もう居ても立ってもいられず謎の発奮をしていました。
良い最終回でした。早速だけど新作を待ってる。
『その着せ替え人形は恋をする』
その着せ替え人形は恋をする(4) (ヤングガンガンコミックス)
コスプレ好きな美少女と、日本人形職人になりたい男子が出てくるマンガ。
とにかくヒロイン始め、女の子がかわいい。ちょっと今回の表紙の絵面がきわどいので、店頭で現物購入だと私は怖じる。電子書籍やから気軽に買えた。
既刊みたいなデザインで次の巻は出たら良いな…なんとなく。
うわーかわいい。かわいい。かわいい。
女の子がすごくかわいいのが紙面を華やかにしている一方、笑いを誘う導線が物語に終始整備されているのでテンポがよく、人物の心理描写も意外なほど丁寧に描かれていると思います。
読み応えは軽く、しかしながら精緻によく出来上がっていて完成度が高い。
まさに質の良いマンガ。
『真夜中のX儀典』
第1巻のみAmazon Prime Readingで読めたので芋づる式に続刊を購入して読んでしまうという、Amazonの術中に分かりやすくハマった例です。
絵が端正です。第2巻表紙のタイプのキャラデザいいよねー好みです。
他のキャラクターもよく出来てると思う。
見た目は誰々だけど中にいるのは別の人格、という場面が物語の設定上かなり頻出するのですが、表情の機微が匠に描き分けられていたと思います。
このキャラってこの時点で誰が入ってる?と迷うことはなかった。
精神が少々オカルトじみた儀式的手順で交換されてしまう、という設定をもう少し突き詰めてほしかった。大人の都合か知らないが、えらくあっさりと終盤でまとめられてしまったのが残念。
原初に精神交換の儀式を行った人のところ、もっと掘り下げて欲しかったなぁ。
儀式の元来の目的、この設定なかなか考えさせられて面白いなぁと感心したので、なおのこと掘り下げてほしかった。
この点をこれ以上書くと重大なネタバレになるので控えます。
ところで作品中では「肉体交換」って表現されてるけど客観的に見たら「精神交換」じゃないか?というのが読後しばらく経って今さらながら気になる。
2019年11月のマンガは豊作でした
ほんま電子書籍さまさま。
あっ読みたい、って思ったらだいたい読める。(重ねて言うが恐ろしい時代…)
世の中おもろいマンガが沢山あるので、電子書籍で読めるのは本当に便利です。
新作から手塚治虫クラスの古いマンガまで、電子書籍だったらすぐ手に入る。
またそのうち「あっマンガ読みたい」って思い出したら読むでしょう。
次は年明けかな?
以上です。