消費税10%のじわる辛み
クレジットカードはじめ、電子決済でお会計する人が激増してるそうですね。
自分も最近、久しぶりにコンビニでコーヒー買った時、軽減税率をハッキリ体感しました。
¥100のホットコーヒーRサイズをクレジットカードで購入決済したら、軽減税率2%が適用されて、取引額は¥98という結果に。
ここだけ見ると増税前より安価になってる。
レシートで一目瞭然、購入時の動作や手間は増税前と同様、となると、コンビニで電子決済っていうのは非常に簡単な軽減税率の利用手段ということになるので、「軽減税率とかよく分からんけどコンビニで買い物して電子決済したら勝手に安なるし、とりあえずコンビニ行っとこ」っていう方が増えるのでは?と思いました。
とかく軽減税率は分かりにくい。だからそれの適用を分かりやすく示すだけで、購買意欲をソコソコそそれるんじゃない?とこのところ思う。
というかそもそも、このところ、些末な支出に気が引けて仕方ない。
将来不安ってやつですかねぇ。自分の場合、自己満足のための行楽費というか、遊行費というか、それが一番かさむので、日頃はなんとか節約したいという気持ちが強いのですが…
それはさておき、
このところ「うーん…ここも増税の波なのか…?」とプライベートで思ったことを書き出します。
①やよい軒
定食屋。ご飯のお替りと明言されていないがお漬物が食べ放題。(一部店舗は有料だそうです)
通りすがりに入りました。そんな頻繁に行かないので、季節限定物を頼んでみたのですが、なんか、思ってたよりもかなり見た目が寂しい。器の間が空いてる。
豆腐が、今までどの定食にも付けてあった(と思う)豆腐がない!
豆腐くらいでガタガタ言うなやと仰る方もいるでしょうが、なんか、じわっとくるコスト調整を想像して、ちょっと哀しみムードになりました。
え、もしかして限定メニューには豆腐つかへんねんで、とかそういう事情やったり…?
なにより、やよい軒で絶対に注文してた無料の雑穀ご飯(お替り不可)が終了し、有料の”もち麦ご飯”なるものが提供されるようになっていたことがショックでした。
好きだったんだよ…雑穀米がさ…。
たぶんしばらく行かない。自分としてはショックがでかい。
ただでさえ消費税増税で自分の消費ムードがガタ落ちなのに。
ちなみに油淋鶏は美味しかったです。カロリー爆弾。
②地元の和菓子屋さん
通りすがりで、あまりにバラエティに富んだ”きんつば”が店頭に並べられていたのでフラっと立ち寄りました。
http://nishitanido.co.jp/89.pdf←バラエティに富んだきんつば一覧
くるみたっぷり、焼きくるみだく、がとても美味しかった。
そして表に所狭しと並んだきんつばの上に控えめに『現金でのお支払は割引します』との表記。
うん…。事情は詳しく知らないが、軽減税率やらなんやら、やってられるか金もかかるし面倒くさい!ってお店もきっとあるよね。
電子決済が猛烈に浸透している中国を個人旅行している時も、『現金のみ取り扱い可』というお店や観光地の入場券売り場を見かけました。
逆に、『QRコード決済のみ取り扱い可』というお店や自販機が沢山あるのも然り。
日本もそうなっていくのでしょうかね…。
ちなみにこちらのきんつば、通販もあるようです。日持ち1カ月。
③地元の喫茶店
個人経営の喫茶店。マスターがやんごとなきホテルの厨房で下積みでもしたことあるのか、フードが謎に一級品。小回りがよく利く看板お姉さんがハイウェストなエプロンドレスを着こなしクルクル動き回りながら給仕をしてくれる。
病気持ちの家人がとても楽しみにしている喫茶店ランチで、よくお世話になっている店。
増税後、久しぶりに行ってみたら。
・ランチのコーヒーが別料金¥200になっていた。
・フードの料金が全て上がっていた。
・フードもコーヒーも相変わらず安定の良クオリティだった。
仕方あらへんのですよ?せやけど、なんやろうね、じわっとくる財布への負担。
もとから少ない来る頻度、更に減らそうってなるよね。
④仕事で時々使う時間貸し駐車場
駐車場の時間貸し料金、上げられているところもあれば据え置きのところもありますね。
つい先日気づいたけど、仕事で時折利用させてもらう時間貸し立体駐車場が、1時間¥400から¥500に値上げしていた。
またここも、じわる値上げを…。いや払えるけど、払えるけどな。
とりあえず10月も半ばを過ぎて今思うこと
消費税増税の、真綿で首を絞めるような影響の波及を感じる。
特に、外食への10%適用はいくら考えても酷いと思う。外食なんて、庶民の些細な贅沢の代表格ではないか?よく出来た美味しいお料理を食べたいと思うのはそんなに贅沢なことだろうか。
外食を控えて自炊すればいいじゃない?って仰る方もいらっしゃるかもしれない。では自炊環境が整っていない人はどうすれば?まともに自炊を継続しようと思えば、それなりの設備や道具が要る。
言い過ぎかもしれないが、いっぱしの自炊には体力も、能力も要る。
身体能力が落ちる一方の高齢者が、たとえば満足のいく自炊ができるのか。
高齢者じゃなくてもテイクアウトにさえも苦労する人だってきっといる。
Uberとかそんなサービスはもちろん別の話。
身近で見かけるじいちゃんばあちゃんを思ったときに、どうもやるせない気持ちになる。
順当に年を重ねたら、自分もいずれ今ほどに思い通りに動かない体で生きていくことになるのである。
消費税増税して、軽減税率を部分的に適用して、些末な値引き額で電子決済普及への誘導をして、ほんまもう、やるせない。
とりあえず自炊の腕を磨こ。
救いは自分が上手くはないけど自炊好きやってことである。