ネタバレご注意ください。感想をつらつらと書きます。
『ペルソナ5ザ・ロイヤル』ひととおり遊びきりましたー!!
はー面白かった。良かった。やっぱり買ってよかった。
無印版P5を2周弱ほど遊んでいるので、ストーリーはがっつり知ってる。
楽しめなかったら残念だなーという事前の懸念は、プレイし始めてすぐに、すっぱりさっぱり消え失せました。
新生ペルソナ5、マジでロイヤルでしたよ…。
クリアするのに1か月と少しかかりましたね。
では以下、感想を述べます。
丁寧にプレイすればエンディングと共にトロコン可
無印版P5では周回プレイが前提のトロフィーが在った(ペルソナ全書のコンプリート、双子の撃破など)ので初回エンディングと共にトロコンというのは不可能でしたが、P5Rに関してはトロコン要件に周回プレイを要するものがありませんでした。
エンディングと共にトロコンという、なんかスッキリやり切った感のあるプレイ終わりでした…。
それに何よりP5Rのトロフィーは無印版P5より条件の易しいものばかりでした。
ライトゲーマーにはありがたい。
P5Rのユーザーのトロフィー獲得率が低めのものって、ユーザーならご存知でしょうが、秋葉原のメイドカフェでスペシャルメニュー頼むこと、吉祥寺の寺で瞑想すること、ってその程度でした。
難易度低いなー。イージー。
獲得率が低いのは単に多くのプレイヤーが後回しにしてるから、かな。
では、トロコンが簡単過ぎてヘビーなファンにはやり応え不足ってことかっていうと、そうじゃないんですよねこれが!
新要素:「マイパレス」
イージーになったトロコンに代わるやり応え要素は、マイパレスのメニューのひとつ、アワードでした。
異性コープの全てを恋人とするか友人とするか、これなんか2周以上の周回プレイが前提やし、ペルソナ全書のコンプリートも周回が前提です。
隠しボスの撃破も周回が前提ですよね。
ところでもしかしてP5Rではラヴェンツァも隠しボス化してる?
(ここでもしかしてって言ってしまってるライトユーザー感よ…)
(でもラヴェンツァにボッコボコにされるって新鮮やな。挑戦してみたい。)
アワードをクリアすると個々のクリア要件に該当するモチーフがマイパレスの壁面に現れて、なんかまるでフィギュアでも集めてる気分で面白かった。
「バッティングセンターでホームラン30本」というアワードさえなければ挑戦する気がすぐにでも湧いていたかもしれない。
ホームラン30本は面倒くさいよー!
私には「刈り取る者5体撃破」が関の山でした。
しかし、いくら好きなゲームとはいえフィギュアや設定資料集を買い込むことは実際できないので(大量の私物を抱え込んで管理するのが自分は面倒なだけやけど)、それをゲームタイトルそのもののプレイの中でさせてもらえるというのは有難いことだなぁと思いました。
世の中たぶん、フィギュアとか公式資料集を所有してみたいけど管理の煩わしさを思うとどうしても購入に踏み切れないっていう考えの人、いると思うんですよね。
断捨離ブームもあるし。消費税増税やし。
マイパレスの機能、重ね重ね有難い。
まるで報われなさの救済措置、新規3学期エピソード
最終決戦前夜のルブラン三者会談にて明かされる事実、ひっくり返るか思いました。
明智ーッッッ!!お前ってやつはー!!復活ふつうに嬉しかったのに!
せやから新春のコインランドリーで「どうやって生き延びたの?」的な質問をはぐらかしたのか…。
でもクリスマスイヴの奇跡、って具合に明智が渋谷に登場した御陰で主人公はらぶらぶハッピーなクリスマスを過ごすわけで…。
無印版P5では描写されなかった、連ドラのワンシーンみたいなしっかりenjoyのクリスマスイヴでした。
一足お先に2019年のクリスマスを楽しんでしまった感。
なにより、無印版P5からずっと思っていた「仲間キャラクター達の不憫」が、一挙に救われるかのような夢の3学期に、制作陣こんにゃろう有難うの気持ちでいっぱいでした。
みんな、けっこう可哀そうな来歴なんですよね…P5Rの仲間って。
普通の幸せを享受してそうに見えるキャラがいいひん。
ハッピーなニューイヤーを各々が過ごしているのを見て回る主人公を操作するの、若干胸が痛んだ。
3学期のバッド?エンディングは必見。
ほんともーこんなストーリーならどんだけ良かったよ!ってちょっと悔しくなってしまう。
無印版P5の展開を知っているプレイヤーやからこそ覚える感慨もきっとあったはず。
私はあった。
新規プレイヤーの人が勇気を出して(時間を捻出して?)1週目は3学期未到達で済ませニューゲームの2周目で未知の3学期に突入することを、今さらながら勝手に無責任に勧めたいと思います。
良い新エピソードやったな…。
ラスボスのコスチュームちょっとどうかと思ったけど。
金のブーメラン?金の紙コップマスク?
明智吾郎
ブラック吾郎が予想以上に良かった。複雑なキャラクターやろうに、声優さんの技量の高さがキャラクターをものすごく魅力的にしてるなぁと思いました。
ホワイト吾郎とブラック吾郎の切り替えの匠さと、相反する性質をほとばしらせてる激情の明智吾郎、短期間のパーティー復帰ながらすごいインパクトでした。
なんとなく俳優の藤原竜也さんを思い出したよね…。
芳澤かすみ
衣装が女版ジョーカーって配色で、デザインにも少々その気があるなぁと思いました。
コープランク8とか9辺りで急にかわいくなった印象。すみれモードの方が自然で好感が持てる。
ジョーカーとのSHOWTIME(コンビ必殺技)、かすみ×すみれのダンスは冗長の感があるけどその前後のジョーカーとのアクション映像は映画みたいで、見応え抜群ゆえ見飽きない。
新エピソードのために必須のキャラクターであったのかというと、どうなのかなぁとしっくりこないんだけど、かすみれ(名前を足してみたら案外しっくり)エピソードがあるが為に既存プレイヤーにとってもストーリーの新鮮さが序盤から提供されていた節はある。
丸喜拓人
声優さんの御声が素敵やねー。まさに女子生徒にウケの良い優男先生の感。憎めないラスボス、というキャラの確立に当該声優さんの演技がものすごい役割を果たしてるなと思います。オールバックに全身白スーツやと変態に見える説(荒川弘先生の著作、鋼の錬金術師の単行本に書いてあった)が本当なのだと彼が改めて証明してくれました。
でも反逆の意志が現れた格好というタレコミの服装がそれかよっていうのは言わせていただきます。全身ぴったりめの金色の服って!
あれ?そういやモナの台詞に「ペルソナ使いにパレスはない」ってなかったか?
丸喜にはペルソナが使えてパレスもあるのは、設定上どうなってるんだろう。
それを言うと、かすみれ、主人公、モナが初めてマルキ・パレスに侵入するときに入力されたキーワードってなんじゃったかなーと気になってる。
確認するためにプレイする元気ないんですけどね。気が向いたらいつかそのうち。
ラヴェンツァ
新3学期エピソード追加のおかけで、出番が増えて自宅訪問イベントまで追加されていました。無印版では双子看守のほうが圧倒的に出番が多かったから印象の薄いキャラクターでしたが、今回はちゃんと狭間の住人としての存在感を放ってはりました。
とにかくカワイイ。手先超不器用とか反則級にカワイイ。
プレイを通してイイネ!だった新要素いろいろ
いろいろありましたので各個羅列で述べます。
竜二のコープアビリティ「瞬殺」
無印版P5では、このアビリティが発動したが為に通常のバトルに持ち込めず不便を感じる場面がたしかに多々ありました。
が、P5Rではむしろこれがあったが為に快適なプレイができたなーと思います。
メメントスで超役に立ちました。むしろこの「瞬殺」アビリティがなければ探索が異常に面倒やったと思われる。L2ボタンを押したままダッシュで敵に体当たりすると全部「瞬殺」で済むので、単調なメメントス探索がサックサクイージーになって本当に助かりました。
ちなみにダッシュせずに普通に体当たりすると普通にバトルに持ち込めました。
祐介のコープアビリティ「スキルカード複製」
依頼したその場でサラサラ描き上げてくれて、まさかの当日引き渡しになりました。
これ便利やったな。何気に。
バトンタッチ効果の拡充
HPとSPの回復に加え、攻撃力の上昇が便利でした。もともと魔法攻撃力の高い杏ちゃんとかにバトンタッチするとマジの大炎上でしたね。シャドウに念仏。
仲間ペルソナの最終進化と強力なスキルの取得
仲間キャラクターのコープレベルを最大にした上で3学期を迎えると、仲間の個々のペルソナが最終進化を遂げるイベント。春ちゃんとすみれ以外のデザインがアメリカン・ギャング風でちょっと受付けなかったのは置いといて。
最終進化と同時に得られるスキルがすっごい強力でびっくりしました。
これは使える…。エンディング目前で得られる強力スキルに震える…。
吉祥寺のジャズクラブでペルソナの強化
ステータスを上げられるのも助かりましたが、何より便利なスキルを覚えさせられるスペシャルカクテルが提供される日!これがすごかった。
祐介に「ランダマイザ」(敵の全ステータスを下降)を覚えさせたり、竜二に「武道の心得」(物理スキル発動時のHP消費を半減)を覚えさせたり、
推しの春ちゃんのステータスをあげまくってパーティ第一線のキャラクターに育てたり。
ここにはホンマにお世話になった。
どうせP5シリーズのことやから、リアルに吉祥寺に存在するジャズクラブをかなり忠実に再現してはるんやんな?行ってみたいなー。このお店。
ベルベットルームの警報発令
合体警報も、電気椅子も、大変お世話になりました。電気椅子で得られる武器や防具が強力で、無印版P5ではここまでやらんかったなーと思うほど、ばっかばか電気椅子を使ったような気がします。
何気に警報中に柔軟運動しまくる双子看守とラヴェンツァがかわいかった。
遠距離武器の使用可能回数の激増
激増というか、ある意味、ほぼ無尽蔵ですよね。バトルごとに弾数が回復するんだから。弱い敵を銃撃でごり押し戦法は、おそらく多くのプレイヤーが採ったんじゃないでしょうか。せっかくモーションがカッコいいんだから、どんどん使っておきたい攻撃の仕方ではあります。
ほんのちょっとだけある不満点
いやもうほーんのちょっとだけあるので書かせてください。
明智再登場に対する春と双葉の物分かりが良過ぎる
親の仇を眼前にしてあの態度はあまりに生温い。丸喜パワーゆえの都合の良い展開であったという理屈があるにしろ、納得がいかない。
スペシャルバトルのほとんどが有料DLC
すごい魅力的です。やりたいです。ほとんど有料って…。いや、まぁ欲しけりゃ金をね、払えばいいんやろうけどね…。なんだかなぁ。
番長とゲゲゲくんに、ぜひとも挑戦してみたいよね~。
まとめ
公式発表で言及されている以外にも文章に起こしきれないほどの新要素が詰め込まれたP5Rは、重ね重ね何度も言いますが、マジでロイヤルでした。
細かいとこだと、たぶん元々のストーリーにおけるセリフも若干調整されている感がありました。カネシロパレス目前のイベントとか、そうじゃないのかなーと勘ぐってます。祐介の真への当たりがちょっとソフトになってる気がする…。いや、思い込みかもしれませんが。(無印版P5やってるときは当たりがキツ過ぎる印象が強かった)
快適に楽しく、やりごたえと快感さを以ってプレイさせてくれるP5Rは間違いなく良作でした!
以上です。