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PSVR『Déraciné(デラシネ)』をトロコンしたので感想

 

Déraciné(デラシネ) | プレイステーション

ネタバレなしで感想を書きます。

しかし予備知識の無い状態で臨むのがベストなゲームですので、鮮度あるプレイをお望みの方はその点お気をつけください。

1年越しでやっと手が出せた有名タイトル

発売は2018年晩秋です。初めてこのタイトルを知った時、以下の映画を思い出した。

eiga.com

物語自体に似通った点は一切ありませんが、舞台の世界観は近いものがあったなと思います。

デラシネ』にはなんの関係もないものの、「永遠のこどもたち」もとても見応えのある映画なのでお勧めです。

 

まさにPSVRを満喫するために作られたゲーム

PSVRの売りはもちろん仮想現実世界への圧倒的没入感ですが、この『デラシネ』の没入感は凄まじい。

www.youtube.com

後述のプレイ必須アイテムの1つ、Moveコントローラー2本を両手に携えてプレイするのですが、これがそのまま仮想世界の中での左手と右手になります。

フィールドを歩き回り、あれこれ掴んでは眺め、物語の真髄を推考する愉悦は、本当に存在するどこかの世界で、実際に探索活動をしているような感覚さえ覚えさせてくれます。

 

PS CameraがPSVR(ヘッドセット)の動きを読み取り、ゲーム内でプレイヤーの頭の配置がどこにあって何をどの方向から聴きとれる位置にいるのかまで計算しているらしい。

PSVRのゲームにおいて「あっちの方から何か聞こえる」みたいな当てをプレイヤーがつけることも技術的に出来ることの証左ですよね。

すげぇぇぇぇぇ。

 

一部の場面を除き、プレイヤーは基本的に好きなだけゲーム世界の中を探索できるので、ストーリーそっちのけでフィールド散歩をすることもできます。

(ただし基本的にはストーリーを進めるためのオーダーも逐一確認できるのでただ放置されるゲームではないです。)

 

また、ストーリーの語り部というものも一切登場しません。

ストーリーを進めるのも、ゲーム内の世界を思う存分探索するのも、プレイヤー次第です。

 

ま、進めずにはいられないんですけどね!

 

問題は参入障壁の高さではないか

デラシネ』を遊ぶにあたってクリアしないといけない課題(笑)をいくつか考える。

というか、思い出す!私もこれに阻まれてなかなか手が出せなかったから!(笑)

 

お金がかかる

そもそも、プレイのために必須とされているアイテムが、なかなかに厳しい。

既に所有している人にはなんでもないことやろうけど、イチから揃えるとしたら…10万円くらいは軽くかかってしまうよね!?

いやまぁ、つまり、既に所有している人もそれぐらいお金をかけてるということやけどね…。

PlayStation Gift Guide - PlayStation

上記サイトでは2019年末から2020年始にかけてまたPlayStation大売り出しがあるようです。

PS4PSVRがそれぞれ1万円お値引されてるそうです。

こういうの利用さしてもろてでも、全く軽くはない費用がかかる。

でも買ってしまうんだ…だって遊んでみたいゲームが沢山あるから!

 

十分なスペースが要る

その他コストとしては、家庭用ゲーム機なので、自宅にこれだけのハードを並べて置かなければならないという地味ながらも切実な問題がある。

ネットに多く書かれていますが、PSVRはとにかくアイテムが大きい&コードが多い。

且つ、視界を奪われた状態でブンブンとコントローラーを振り回すことも往々にしてあるから、自分が両手を振り回したり、ゲーム中で物をよく見ようと身を乗り出した場合のことも考慮した十分な空間が必要なのである。

 

遊ぶ前の準備に手間がかかる

PSVRを頭にセッティングするのが面倒とかいうのは、何回かやりゃ慣れるので割愛。

 

ソフトを起動してまず最初に行うのは適正な位置にヘッドセット着用済みの頭があるかどうかです。これはテレビ画面の前に鎮座した自分の姿がPS Cameraで丸写しにしてもらえるので(笑)簡単に行えます。

テレビの前に座って頭に巨大なゴーグル的なデバイスくっつけてコントローラー握ってそわそわしてる己が眼前に大写しになるって、シュール!

 

私は椅子に座って足元にブランケットをかけて(防寒)、

その上にPS4のワイヤレスコントローラーを置き(画面位置調整とかで時々必要)、

椅子の足元に蓋付きの飲料を置き(喉乾くかもしれん保険)、

両手首にMoveコントローラーのストラップを通して(落下防止)、

室内灯を切って(PSVRの隙間から微妙に光が差し込む

 

もちろんMoveコントローラー2本と、PS4ワイヤレスコントローラーは事前に充電済みはマストです!

 

私の場合これでやっと十分に準備完了。

…ゲーム狂いでも少々の面倒くさみがあるほどの、手間のかかり様です。

 

問題は体験する価値があるか否か

PSVRのゲームには本当に「体験」という言葉が似合います。

視覚のほぼ全てをゲームの情報に占有されることで、自分の在所が本当にそのゲームの中にあるような錯覚を覚えてしまうと、いかに自分が視覚から沢山の情報を得て生活を送っているのかが体感としてよく分かる。

 

PSVRで良質なタイトルを遊んだことのある人なら分かるはず。

異世界に放り込まれてしまった…!!」っていう感覚。

ゲーム終了してヘッドセット外すと「現実に帰ってきた…」みたいな感覚が本当にある。

 

そして『デラシネ』というタイトルはまさに、そのPSVRの凄さをプレイヤーに叩き込んで余りある感慨まで覚えさせる作品なんだよなぁ…。

 

ちょっとでも「やってみたい」と思っている人には絶対に遊んで、そして体感してほしい世界ですよ、この『デラシネ』っていうゲームは…。

 

最後に

これから遊ぼうという方に、これだけは言っておきたい。

 

デラシネという言葉の意味だけは調べちゃダメ!

絶対ダメ!

既に知ってます~という物知りな方は知らんぷりで遊んでくれ!

 

物語考察サイトも絶対に覗いちゃダメ…。

ひととおりクリアしてトロコンした人しか見ちゃダメ…。

大丈夫、ちゃんと1周やればトロコンできるから…。

 

以上です。