友人とサシのカラオケで軽ーく考えた擬人化表現のこと
12年来の友人が言いました。
「…2.5次元って知ってる?」
5年振りに会って、ご飯食べてから行ったカラオケの店内にて。
「知らない。2次元と3次元の間ってこと?」
そう答えると、そこから特に説明をするでもなく、「いや、そっか…。」と友人は引き下がりました。
しばらくカラオケを楽しんで。ふと、引っかかるものを覚えた私。
はっ!と。ピン!と。
友人がまさに熱唱している歌のPVに引っかかりました。
えらくアニメ的な見目造形に凝った人間が出演し、まるでアニメキャラクターの様に振る舞っている…これがまさか?
私「3次元の人間が、2次元のキャラクターに可能な限り近付くよう演出されてる…これが2.5次元?」
友「そう!!」
ちなみにコスプレとはまた違うらしい。
上手く表現できないが、確かになんか違う。
何本も何本もその類の2.5次元ジャンルのPVを見せられてると、
①2.5次元モノとして売り出す意図をもって売り出されるアニメ(もしくはゲーム?)
②限りなくアニメ画の造形に近い(近くなる創意工夫をされた)容姿の役者を起用し、元の2次元的世界観を3次元で表現し、両次元を区別を曖昧にさせる。
…って感じなのかなー。これは全然知らん世界やわ面白いなーと。
ちなみに詳しく調べてはいません。無知・勘違いは悪しからずお願いします。
またしばらくすると、
今度は友人が口ずさむ歌詞にかなりの頻度で”お米”と出てくる。
PVではカラフルなヘアウィッグをつけた男性が、くるくる回りながら歌っている。
私「これも2.5次元?」
友「これは米の擬人化」
私「……コメッ!?」
友「うん。古代米だよ。」
私「(言葉にならず爆笑)」
…あまりのカルチャーショックに絶句(笑)
YouTubeで探してみました。…見つけられませんでした。
面白がり過ぎてちゃんとタイトルとか見てない…これかな?というのは見つけました。
TVアニメ「ラブ米(ラブコメ)-WE LOVE RICE-」公式サイト
そうか…らぶこめか…直球だ。感心しちゃう。
チラチラとサイトを見てみましたが頭に入らないのでここまで。
古代米の表記なかったから別物?まぁそこはもう、これ以上追究しないのでよしとします。
擬人化ってもうあらゆるものをネタに展開されている印象ですが、
先日、アメリカ人がコレクションした浮世絵の展覧会に行った際に、
中国有名故事”水滸伝”の男性登場人物を美女に描きかえた浮世絵を見ました。
実際の造形は美女ではない、おおよそ誰もが知るモチーフを美女化する、より愛でるに適したものに置き換える作業に、
何かしら、現在の擬人化ジャンルに近しいものを感じるような気がするのでした。
ちなみに擬人化の面白さについて言及のあった記事
見ての通り、2.5次元についても詳しく解説あり。
擬人化の面白さとは”見立て”を味わうこと…なるほどですねぇ。面白いー。
そういや擬人化といえば、
昔、縁のあったフランス女子が初来日した際、
スーパーでトマトやナスやらの野菜のイラストにまで”顔”が描かれているのに大変なショックを受けていたのを思い出しました。
最終的に「日本は野菜…どころかなんにでも顔をつける!」と言うてました。
なるほど確かに。
ついてるな…大概のものにお顔(笑)
八百万の神々を感じる思考的な認知なのかな…
なんて…考えさせられました。
オタクな友人よ。君と行くカラオケはいつもめっちゃ刺激的だ(笑)