普通AT二輪免許を限定解除で取得する記録~その①最初から二段階へ突☆入~
この記事は、普通AT二輪免許を取るために教習所に行くアラサー女子が書いております。
著者の運転免許と二輪運転に係るスペックは以下の通り。
- 普通自動車運転免許 有
- 小型AT二輪免許 有
- 身長 161cm
- 体格 誰が見ても小柄・華奢とは言わない
- 運動神経 極端に悪くもないが、よくもない、中の下
- 50㏄スクーター乗車歴 9年
- 125㏄スクーター乗車歴 4カ月ちょい
- 体力に自信無し
- 悪天候時は四輪車、それ以外はほぼ毎日バイクに乗る
ではいってみよー!
普通AT二輪を取得しようと思ったワケ
小型AT二輪を取得して9カ月弱…。
小型ながらも二輪の楽しさをかじるようになった私は、もう少し大きい二輪車に乗ってみたくなった!
要するにそれだけ。
今回もATにしたのは、単純に乗るならAT二輪が好きだから。
メットインに荷物を放り込んで、荷物を身に着けずバイクに乗るのが気持ちいいから。
MT二輪は見ているだけでわりと満足だし、咄嗟の操作ミスや不運で事故に巻き込まれた時に、
運動神経イマイチな自分は、とんでもない怪我をするんじゃないか、という懸念があるから。
それとおそらく…今の年齢からMT二輪はもういいかなぁ~と思うところもあった。
(自分に対する感覚です。おいくつの方でも、ご希望の免許取得を目指されるのは素敵なことだと思います。)
小型限定を『解除』内容おさらい
小型二輪免許は、排気量125㏄以下の二輪車を運転できます。
普通二輪免許は、排気量400ccまでの二輪車を対象とし、
大型二輪免許は上限なし、排気量400㏄オーバーの二輪車を全て運転することができます。
いわゆる原付は排気量50㏄以下の二輪車を指しますが、こちらは二輪車の免許が不要。
普通自動車運転免許や、筆記試験のみを要する原付運転免許で運転することが可能です。
今回、私は『小型AT二輪免許』を持っている状態で『普通二輪AT免許』を取得しようと試みているので、
小型二輪から普通二輪へ、運転可能な排気量枠を広げる『限定解除』扱いです。
AT二輪を運転する基本は身に付いているという理屈で、
- 座学一切なし
- 実技一段階なし
- 上記に付随して一段階の見極めもなし
- シュミレーター教習なし
- 最短卒検カリキュラムは実技5コマ すっくない。
ちなみに、
『MT』=マニュアル・トランスミッション
→エンジンの変速機を運転手が手動で操作する仕様
『AT』=オートマチック・トランスミッション
→エンジンの変速機が自動で切り替えられる機能を備えた仕様
そんなこと知ってるわい!って怒らんといてくださいね(笑)
概してATよりもMTの方が高度な運転技術を求められるため、
係るMT免許を所有する場合はAT車も運転できますが、
AT免許の場合はAT限定、MT車を運転することはできません。
まぁまず、ATでしか運転したことない車種をMTで差し出されても、ふつう運転できんよね…。
勘の良い人ならやっちゃうかもしれんけど、ふつう大概ムリだよね。
普通AT二輪より普通”MT”二輪を推されるワケ
教習所に入所する際、担当者は再三に渡って問いかけました…。
「本当に…ATでイインデスネ!?」
あんまりそう迫られると困る(笑)
理由は、普通AT二輪で用いられる教習車にありました。
それがこちら。
Honda | バイク | シルバーウイングGT <600> <400>
HONDAのSiverwing、GT400はん…。
400とはもちろん排気量のこと…。
後ろ姿はこんな具合…。
車重は公式発表249㎏…。
で・か・い。
いや格好良い。格好良いのは分かるんだけどね。
赤色のSiverwingとかオラオラ味が強くて私は好みですよ。
そして指導担当の教官は私に言いました。
「中味も大したもの入ってないのに何でこんなに重いの?って思うよねー」
毒舌! 突然のディス!
AT400最重量級は…やっぱりしんどい
自身の行うあらゆる所作がハードモードになります。
スタンドをはらうにしても、取り回すにしても、ズシイッと重みが響く。
スピードにのってスイスイ広い道を走る分には特に問題ないものの、
定められたコースをルート取りしてチマチマ走行する、といった操縦は私には難関。
でも、不可能ではないんだから、やらねばならぬのだ!(免許取得のために)
横転させた時の衝撃すさまじし
ドガァンッて感じでしょうか。擬音で表するなら。
「車体と地面に挟まれたら絶対に骨折する」
と、事前に教官に言われてましたが、
「こんなんに挟まれたら足ちょん切れへん…??」
という恐怖を自分は覚えました。
教習車なので側面ガード装備ばっちりされております。
よほどのことがなければ足をもろに挟まれる不遇に遭うことはないと思います。
でも、実際に足を挟まれて大怪我を負う方もいると聞きます。
このリスクはやはり、かなり大きいです。
ちなみに怪我をしても教習所は保障を絶対してくれません。
自己責任です。(そういう書類にサインを書かされます)
ただし後述しますが、コケ方が分かればそんなに怖がることもないと思います。
『重量ゆえの扱いにくさ』と『シンプルな操縦方法』
これらが最たる難点であり、普通AT二輪の受講を教習所が勧めない理由なのかなと。
ちょっとしたフラつきから車体を立て直すのもなかなか難しいし、操縦には神経使います。
不慣れな人間には、かなりキツイ。
これが”初めて~の二輪♡”って人には、どんな風な乗車体験になるんだろう…って想像すると震える。
私なら恐怖でとてもじゃないけど乗れない。
一方で、操作方法は至極簡単。そこはまるっきりスクーターです。
操作するだけなら自転車しか乗ったことない人でも出来ちゃう。
車両本体の取り回しの困難さと、操作方法のイージーさが、めっちゃアンバランス。
教官曰く、
「アクセルだけでパワー出力を調節して、後輪ブレーキで細かいところ調節」
これが単純なんだけど、難しい、とのこと。
私はATしか乗ったことないので、「そういうもんでしょ」と思っていますが、
それでも車体の重さ・デカさがネックになってなかなか難しい。
下手にアクセル回すとパワフル過ぎて危険だし。
なんやバランスの悪いゲームで遊んでいるみたいな感覚です(笑)
ターゲットのHPが貧弱でこちらの攻撃力は潤沢ながらも選択できる攻撃方法が単一&簡素で、基本的にパカパカとターゲット撃破できるけど、ちょっとした操作ミスで一挙にゲームオーバー…みたいな。
ん?なんやシューティングゲームの紹介みたいになってる?
いや、ゲームだったらいいんですよ。
話が猛烈にズレたけど、バイクの話です。
誰でもできる運転方法なんだけど、ほんのちょっとの操縦ミスで大怪我のリスクがある大型スクーター…
教習所が勧めないわけです。
普通AT二輪実技教習の記録~第一日目~
と、いうわけで記録に起こしていきたいと思います。
初日は先の日曜日、お昼休憩を挟んで連続3コマという結構ハードなものでした。
受付のおばちゃんが予約を全部見繕ってくれたんやけど…
鬼やな☆(後から分かった)
1コマ目~『初の実車操縦』からの要所みっちり練習~
基本操作を確認後、外周コースを1人ぐるぐる回り続けるところからスタート。
慣れてきたところで、『坂道発進』へ誘導されました。
そこからは指示された通りに、
を、他の二輪車に混じって自主練。
最初のコマだったので、
「初乗車の普通AT二輪教習生がおる」と小声で教官同士が情報共有しているのが耳に入りました。
危険な横転をするリスクがある教習生が混じっているのを周知していたのだと思います。
実際、私は何度もコケたので、
教官よりもむしろ他の二輪教習車に警戒されていたと思います。
「あいつめっちゃコケよる。近寄らんとこ」
そんな感じで。
私なら警戒する(笑)
~お昼休み~
大変消耗したので、近所のコンビニでアクエリアス1リットルとクエン酸キャンディを購入。
冷房の利いた館内で脱力。
2コマ目&3コマ目~要所をみっちり自主練~
先述の『S字』『クランク』『八の字』『一本橋』『スラローム』『坂道発進』が上手に出来るようになって初めて、卒検コースと交通マナーの指導段階へ入れるようです。
他の教習生に混じって、延々と練習しました。
不慣れな400㏄スクーターに疲労困憊、終わりに近づく程に下手くそになる一本橋…。
「なんか一本橋どんどん成功率落ちてない?」
教官さん、仰る通り!
「スラロームちょっと上手になったね。コーナリング責め過ぎだけど」
教官さんが見本を見してくれはったので!
『S字』『八の字』『坂道発進』は特に問題なし。
最難関は小型二輪教習の際にも苦戦した『クランク』でした。
ド派手に横転、接触不可のコーンに引っ掛けるどころか突っ込んでいくこと複数回…。
「クランクはアクセル回し続けて、後輪ブレーキで調節やで?」
エンジンの回転2500くらいをキープしながら後輪ブレーキで調節するそうです。
たしか小型二輪でクランクに苦戦した時は、アクセルを回し続けるというよりは
ブンブンブンブンと小刻みにアクセルをふかして車体バランスを取るように指導を受けました。(気分はチンピラ)
400㏄だと馬力が強いから、小刻みにアクセル回すんはちょっとリスクあるんやろか?
(まだちゃんと試してないから次回試す)
第一日目ふりかえり
基本的な操作には慣れたので、次は各要所の成功精度を上げていきたい。
副産物的成果として得られたのは、「バイク乗車中に横転する経験値」でした。
今まで、自分はあまりバイクでコケたことがありませんでした。
バイクそのものを横転させたことは3度、自分が乗車中の横転は1度です。
教習所でコケることを恥じに思う教習生は多いでしょうし、私もできることならコケたくない!という気持ちが最初は強くて、
コケたらどうしよう…コワい…という気持ちが勝って運転が固くなったりしていました。
先述の通り、ビッグスクーターで横転することへの恐怖心も強くありました。
しかし教習所内で教習中にコケる、というのはめっちゃ安全なんですよね。
一般道でコケることと比較すると雲泥の差です。
教官がすぐに引き起こしに来てくれるし、バイクにはあおり、ガードも付いているし。
横転するバイクそのものに巻き込まれないようにコケれば、これも良い訓練になる。
ちなみに私の場合、コケるのは大変上手であったと自負しております。
「あ、あかん倒れる」と思った瞬間にぴょんと離脱するのだけは慣れたものでした。
(長年のスクーター歴が活きてる気がする自負)
自分のバイクじゃないから傷つくことに抵抗もあんまりないし…(ごめん)
このまま最短5コマ卒検は、無理かな!とも思っております!
(こちらは教官のお墨付き)
最後に
大きいバイク(400㏄)に乗った後に小さいバイク(自前のバイク125㏄)に乗ると、
バイク乗りの経験値が加算されるのか、
「運転がちょっと上達してる…?」という実感があります。
良いことですねぇ!
現在通っている教習所は補修・再試験が無料なので、焦らず練習しようと思います。
でもやっぱり、単純にトライ&エラーが足りないので、YouTubeなんかを熱心に視聴して研究しています。
教習所 二輪検定一発合格への道 失敗しないクランクの通過方法
これが一番分かりやすかった。
教習車も全く同じでイメトレにもばっちり。
以上です!
読んでいただきありがとうございました。
続編はこちら↓