ドレス・コード?@京都国立近代美術館に行った録
昨日、るんるんと行って参りました。
本日までです。
ちなみに京都国立近代美術館はJAFカード提示で団体券の金額まで割引適用可です。
岡崎市営駐車場の料金も割引がきくので、車の人は忘れずに駐車証明をご提示ください。
原付や自転車なら敷地内に停められるので、いっつもお世話になってます。
ところで昨日10/13の岡崎界隈すごい賑やかでしたね
こんなのがやってたらしい。
京都国立近代美術館の南東の交差点が通行止めになっており、どうもその北方向、平安神宮を北に臨む車道辺りが舞台だったらしい。
らしい、というのは自分はそこに近づかず、京都国立近代美術館の前に座ってセブンイレブンのコーヒー飲みながら一服して、ちょっと悶々としていたからです。
ちょっとあまりの騒音にびっくりして、ゲンナリしておりました。
いや、うら若き学生たちが、一生懸命に踊ってはんのは別にえぇんやけど、これ苦情来ないのかと心配になるほどでした。
京都市美術館(もうすぐ京セラという御題付で再オープンする)と府立図書館に挟まれ、平安神宮を北に見据える、という空間(車道)で、
わりと爆音なダンス曲やらライブパフォーマンスが繰り広げられていたようでした。
この、そでふれ、という学生のサークル?と思しき人たちが鴨川で練習してたり、活動したはるのは前から知ってましたが、実際に本番をしてはる間際に接したのは今回が初めて。
いつもこうなのかは知らんけど、うるさ過ぎてほんまにびっくりした。
美術館と図書館と神社の前やで?もしかして奉納?いや多分奉納ではない…。
東山安井の方まで、叫び声が聞こえてたな。車道でやらなアカンかったんやろか。
梅小路公園とか、円山公園とか、太陽が丘運動公園とか、もっと適した場所があったのでは?
2013年から15年に渡り毎年10月に岡崎で行われているイベント…ですって!
えぇぇぇぇ全然認知してなかったよ地元ですけど!!!つ、着いてけてへん…。学生時代に汗ふりみだして同世代と協同し目標に突き進むみたいなことやってへんのが、もうこれでバレバレです…。
そっか今更やったか…。文句言うん遅過ぎたか…。
でもうるさかったよ…。展覧会の会場内は大丈夫か心配になるくらい…。
実際、会場に入ったら全然気にならなかったんですけどね。ちょうど爆音が収まった頃でした。
え、ここ京都やで?来場者めっちゃファッショナブル
展示内容ゆえなのか、来場者のオシャンティ率割高でした。
軽く心斎橋にでも来たのかと思わんばかりの、京都にしちゃ凝った格好の方が多かったです。ファッション好きがやっぱり多く来場されていたんでしょう。
素敵な服を見に行くんだから自分も素敵な格好をして見に行こう!って考えたはったんやとしたらそれも素敵な話ですね。
展示内容の文脈に挑む感じで来られてる印象の方を見かけると、私はそんなこと妄想して勝手に楽しんでます。
展示物に囲まれるという非日常空間に行くんですもんね。ウキウキしたいです。
私個人の場合は、こういう展示の時こそ、そこそこ地味ラフな格好で行きます。
展示内容と自分の衣服が色味とか存在感でぶつかりあうような自意識が働いてしまうというか、展示物の鑑賞に集中するという最大の目的が果たせなくなるので、機能性と着心地重視のそこそこファッションを心がけております。
体温調節がしやすく、歩きやすく大きな足音のしない靴で、ちゃんとしたポケットがついていて、みっともなくないと自負できる格好。
なんぼ機能的でも「自分の格好めっちゃださいわぁ」とか思ってたらスッキリさっぱり安心して鑑賞なんかできひんので。
それとちゃんとしたポケットがついていたら、施設のコインロッカーに荷物預けて身軽~にコインロッカーの鍵とちょっとの貴重品だけ持って展示を見て回れます。
ポケット付きの服着て美術館、おすすめです!
ポケット付きとかださ~いとか言わんでくださいお願いします。
高級ブランドからジーンズ、学生服、ラブドールを着込む人、etc.
冒頭は様々なブランドのフォーマルデザインスーツがズラズラズラーと一同に並びます。
それぞれ杖を持ってたり、ネクタイが小粋だったり、スパイス効いてました。靴がかなり凝ってたのがお洒落でした。
表見だけでなく裏側からも拝見できるようになってたので後面から見ると、衿の後ろ側にちょっと切れ込みが入っていたり、表側で用いられていた飾りや刺繍が裏面にも生かされていたり、さすがハイブランドの手の込み様でした。
並びで、フランス革命を題材に取り上げている美麗漫画の衣服を再現してあったり。
innocent-laboratory.tumblr.com
実物展示してあるドレスより漫画の美麗過ぎるイラストに目を奪われました。
美しー!これ漫画っていうクオリティではない…。
ドレスの展示に関しては本物の貴族の衣服には及ばないな…と個人的には思いました。本物はえげつない高級品であるのが分かりますよね、博物館とかで見ると。
いやお前本物の貴族見たことあるんかいとか言われると辛いけど(笑)
でもすんごいですよ、ほんまに貴族に納品したはった職人芸のレース編みとか、貴金属とか!
それと比べると見劣りするなぁと思いました。私の服のほうが展示物より完全に見劣りしてましたが、まぁそれはさておき。
学生服の変遷を視覚的に示すために新旧の学生物映画のポスターが貼られていたり。
タータンチェックが用いられた衣服が新旧様々展示されていたり。
わーおしゃれーって思うやつ大概シャネルやったり。(そもそもシャネルの展示が多かったような)
世界の複数の大都市で取られたスナップショット集では、ある地域に特有のファッションの文脈があるのを示すような共通のアイテムやモチーフを身に纏う人々が沢山見られたり。
ちなみに日本は東京の銀座と新宿がフィーチャーされてました。またキャラの強そうなところ選んで来たね…。
他はムンバイ、上海、パリ、アムステルダム、など。
でも上海の駅前でみんなが持ってたという風に写されていたあの鞄、そりゃみんな持ってるけどあれってファッションなのかなぁ…。
ちょっと古い記事だけどこれに写ってるおじさんが持ってる鞄、いや袋?
これ、ファッションかなぁ?
すごく面白かったのはマイノリティな極みファッションの展示。
この表現が適切かは自分でも悩ましい。
成人式の特攻服や、最近では花魁風の晴れ着。
ロリータ。(ゴスはなかった)
あとこの方の写真が度肝を抜いた。
ウチらが一番カワイイし❤️💛💚💙💜🖤💖#異色肌#異色肌ギャル pic.twitter.com/sKaM56pokM
— 𝕞𝕚𝕪𝕒𝕜𝕠 10/19超!KABUKI (@miyakocore) June 26, 2017
異色肌ギャル…!!かわいいい!
そしてこれもぐっときた。
こちらのフリーペーパーから選り抜きのじいちゃん・ばあちゃんのスナップショットが展示されていた。めっちゃ素敵やった。
このフリーペーパー全国配布されているみたいです。うわー今度もらいに行こ。
ラブドールの写真が展示されてたコーナーでは子連れの若いパパママが困っていました。「この人きもちわるい!」って幼女がラブドールを指さしておりました。うんそれナマモノじゃないからな。
私も幼児期よくやりました。そんなとき子供は大人に挑んでいるのです。
要点はラブドールを愛するが為?にラブドールを着込んでしまう男性向けのサービスがあるよっていう話だったんですが、会場でも実際に着込んだ方の写真はすごく小さめに展示してあって(笑)ちょっと心の準備要るよね、多分。
私も心の準備できてないので、ググっておりません(笑)
最後に
私の稚拙なうろ覚え紹介文より以下の公式サイトが詳細です。
もちろん見に行くのが最上です。でも京都の展示はこれ書いてるほんの数時間後に終わります。
次は熊本市現代美術館だそうです。
着たい服だけ着ていられたらなぁって時々思うけど、着たいとは思ってない服でも着なければならない時があるし、それは仕方ない。
大事な服を着て家庭菜園の整備なんかしないでしょ、お気に入りのスカート穿いて原付に乗れない寒い季節がやって来てるでしょ、目上の人との宴席に毒々しい虹色の袖があしらわれたビッグサイズのトレーナーなんか着ていけないでしょ。
そういうことである。個人的に。
「どこで、いつ身に付けたのかによって服の発するメッセージは規定される」というような文言が展示の終盤にあって、なるほどなと思いました。
ファッションの文脈はそれぞれの土地はコミュニティや文化圏の人々の間にあって、自分の思想信条やステータス、状態を他者に伝えるツールになり得る。
私はこういう人ですよ、と。こう、思って欲しいんですよ、と。
それは他者ありきのファッションである。
私としては、自分の好きな服を好きなように着心地よく着ている人が好きである。
衣服ぐらい、人に迷惑かけなきゃ何着てもいいじゃんって思ってます。
TPOは分かるけど、年相応とか男女の別とかそんなんは好きずきやろと、思ってます。
だからこの前、スケスケのキャミソールワンピース(リボン付き)を着こなしミュールをつっかけたガタイの良い爺さんがサングラスかけてマクドナルドの前を歩いてて、
「す、すげぇ!」って感動したのも束の間
近隣住民風の方が「あらこんにちはー」って雑談を始めてて「すすす、すげぇー!」って重ね感動しました。
他者に文脈を強制しないって、いいことやなぁ。