梅農家さん@和歌山県みなべ町/南高梅の梅収穫にお邪魔してきた録
和歌山県みなべ町に行って参りました。梅の一大収穫期とのことで!
初体験ながら1日、現地農家さんの収穫作業をお手伝いさせていただきました。
緑色→黄色→紅色と変わってゆき、黄色~でもうポロポロっと実が落ち始めるとのこと。
十分に膨らみ、熟れる準備の出来た実が日光を浴びると、赤みを帯びるそうです。
梅の木の根元にシートを張り、自然に落下した実を回収するスタイルも他の梅畑で見られましたが、お邪魔させていただいた農家さんは手摘みスタイルでした。
青い未熟な実は、摘んでから後に追熟させたり、加工場へ出荷されたりするようでした。
ご親戚・ご近所さんの手を借りて、他府県からやって来るど素人でも歓迎していただいてワイワイ楽しく一切合切の梅を摘む、1年に1度のほんの2~3週間。
雨のシーズン+梅の収穫シーズン=梅雨
って…知らなかった!!あまりにも当たり前な表現過ぎて。
熟れた梅って軽やかにポロっと落ちてくるんですね…巨大な雨粒なの?ってくらいに。
水分量が多いから重量があって当たると結構痛いし。梅の木、結構な高さがあるし。
上下で別れて収穫作業する時は、下の人がヘルメットをかぶる場合もあるとのことでした。
☆☆☆☆☆
そもそも事の始まりは、遠方に住む友人が縁繋ぎをしてくれたことでした。
梅の収穫のお手伝いに行くから、あなたもどう?と声をかけてくれました。
面白そうな未知の体験が取り合えず大好物ですので、矢も楯もたまらず飛びついて、仕事終わりの土曜日に和歌山へ向けて出発しました。
が、
道中の大阪駅で、その友人が体調不良によるドタキャンをメールで申告。
(何時間も連絡つかなくて、大阪のヤ〇キーに身ぐるみでも剥がされたのかと本当に心配した)
当日は終電で和歌山駅に辿り着き、カプセルホテルに宿泊。
(効率が悪過ぎてビックリだがこれはこれで初体験で面白かった。)
翌朝、みなべ駅で農家のご主人に迎えにきていただいて独りでなんとか現地に到着しました。
気まぐれに訪問して梅採るん参加させてくださいー今日1日だけやけど☆みたいな迷惑な奴…(まぎれもなく自分のことです)
「なんて迷惑な奴なんだ。帰れ!」って言われたら「おっしゃるとおりー」で帰ろうと意気込んで(?)向かったのですが、
超!歓待。
丸太みたいに逞しく頑丈そうな腕を引っ搔き傷だらけにしたご主人が法定速度ぶっちぎりでも30分程かかる最寄り駅まで迎えに来てくださり、
スーパーでお弁当と鯛焼きを買ってもらい、まっすぐ梅畑へ連れて行ってくださいました。
到着後まもなく長靴に履き替え、手作りと思われる採集カゴを肩にかけて早速に梅の収穫開始。
梅の収穫自体は難しいものではありませんでしたが、実の数があまりに膨大で驚きました。
新芽みたいなカワイイ、枝未満ともいえるような枝からもぷっくり、コローンとした実がなっていて、その生命力の凄さを見せつけられているようでした。
塩漬けになってる梅干しの種にも発芽能力は残っているとのこと…すご!
収穫作業に従事してすぐに、ご主人の腕が引っ搔き傷だらけだった理由が分かりました。
梅の枝がものすごく引っかかるのです。チマチマ収穫するのではなく、慣れた動作でブルドーザーのように?梅の実を回収していく中で、たくさんの傷が腕に出来てられたのだと思われます。(女性陣は皆様アームカバー装着されてました。)
ちなみに、手袋をされている人は誰もいませんでした。
梅の実ってなんだかスベスベしてて、手触りが気持ちよくて、良い匂いで…
あ、これ、桃だわ。
ってこれまた、たしかにそうだなーな事を再確認しました。
作業は9時~17時まで。休憩は10時と、昼食と、15時。
休憩時間は全員でお茶・ジュースとお菓子を囲んでお喋り。
ゆで卵食べる?もいっこ食べる?もいっこ食べる?ってご主人と奥様に追い詰められてるところを息子さんに助けてもらったり、
和歌山弁を教えてもらったり、
来年いつ来る?ってほとんどマジで訊いてくださったり、
帰りの電車で食べなさいと、
ゆで卵と菓子パンと追加の鯛焼きとジュースとカステラとお茶、を持たせてもらい、
加えて自家製の梅干しと梅ブランデーを下さいました。
結果あまりの大荷物に見かねて、ついには家まで車で送ったげたほうがえぇんじゃないかとまで口に上られる。
それだけは固く辞退させていただき、でも、しっかり最寄り駅まで送ってもらって、
いただいたお土産をへえこら運びながら、帰路に着きました。
大変お世話になり、申し訳ないやら有難いやら…
実は、「足代や。持ってってくれ。」ってお金まで渡されて。(和歌山駅泊りがとても不憫だったらしい)
今度なにかお菓子でも贈って、お礼しようかと思う始末です。
ちなみにいただいた梅干しは流石のご当地、めっちゃ美味しかったです。
またお邪魔できたらいいなー!
ほんまありがとうございました。